「こうなっちゃう人生」を脱出しよう

主導権が自分にない「なっちゃう」人生

なんか、こうなっちゃう。
いっつも、こうなっちゃう。
どうして、こうなっちゃうの?

自分のことや現実のこと
そんなふうに感じていませんか?

結局、そうなっちゃうんだから仕方ない。
どうせ、そうなっちゃうに決まってる。
また、そうなっちゃったら嫌だからやらない。

そんなふうに、諦めていませんんか?

こうなっちゃう。
そうなっちゃう。
「なっちゃう人生」。

こういうかんじを
「人生の主導権が自分にない」
といいます。
これは、そういう意識の状態です。

そういう意識の状態にあると
人生はいつも「なっちゃう」のです。

自分の力ではどうともならない。
何か大きいものに翻弄されて、運ばれて
望まないところへ持って行かれてしまうかんじ。

基本的に、自分は弱く力がない存在
という自己感覚にならざるをえません。

まさに、主導権が他人や周りの側にあるのが
「こうなっちゃうワールド」です。

これは一面においては
自分が何にも考えなくていいし、動かなくていいから楽。
と感じる人もいるかもしれないけれど
その代償として
どこまでも無力感・自己否定感がつきまといます。

それでもいいからとりあえずの「楽」がほしいのか。
それとも
そんな「こうなっちゃう人生」にはもうウンザリなのか。
そこは好き好きの選択ですね。

「こうなっちゃう人生」脱出するには

「こうなっちゃう人生」にウンザリした人は
脱出を望んでもいいのです。

脱出するためには、何が必要かというと
自分の心を知ることです。

なぜなら「こうなっちゃう」ワールドでは、
自分の内側(心)がどうなっているのかが
自分でまったく見えていない。

自分以外の他人や現象ばかり見てしまって
自分の内側を見る、という目がない。

それこそが
「こうなっちゃう」の最大の原因だからです。

実は、「こうなっちゃう」わけは、
自分の内側にあります。

私たちの心の中には、生まれ育つ中で
無意識に無数の「プログラム」が設定されます。

プログラムが設定されたら以降
自動的にそれが発動して
物事を見て→感じて→解釈して→判断して→行動します。
この一連のフローはあまりにも自動的で
「そうしている」という自覚が入る余地がありません。

自分の意識ではまったくわからないままに、
プログラム通りに情報が処理されて
行動になっていくのです。

行動する(しないも含めて行動です)ということは
現実に関わっていくということですから、
現実には何がしかの結果が生まれます。

それは、自分のプログラムの回路を通って
生まれた結果であるのですが、
その回路で動いている仕組みが
自分で全くわからないので
私たちは出てきた結果だけを見て
「なっちゃった」と言うのです。

「こうなっちゃった」んじゃないんです。
「こうしちゃってる」んです。
私が。
じゃなくて、
「私のプログラム回路」が。

この考え方に転換できるかどうかが、
「こうなっちゃう人生」脱出のカギとなります。

大事なことは、プログラムは「私」じゃないということ。
私に入っちゃった「私じゃないもの」です。
ここ、すごく重要です。
プログラムは「私じゃないもの」だからこそ
「私」が気づけば、外して抜けられるのです。

プログラムから出てはじめて「外」がわかる

とは言っても、
このプログラムのカラクリを
プログラムの真っ只中にいる状態で
自分一人で気づいたり見抜いたりすることは
まずできないと言っていいでしょう。
ものすごく巧妙にできてるんです、このプログラムって。

たとえば、生まれた時から水の中で泳いでいるお魚に
「キミは水の中にいるんだよ」って言ってもおそらく意味がわからないでしょう。
水の中しか知らないのですから。

そのお魚が、ある日海の上までびょーんと釣り上げられて、空気というものに初めて触れたその時、
「なんだここは!あー、私は水の中にいたのか!」
とわかるでしょう。

あるいは、実際に空気に触れることはなくても、海の中でイルカさんに
「ここは水の中といってね、この上へ出ると空気っていうのがあるんだよ」
なんていう話を聞いていれば、行ったことはなくても
「この世界はどうも、ここだけじゃないらしい」ってことはわかりますよね。

そんなかんじで、
デフォルトでプログラム設定の中にいる状態から出るためには
最初はどうしても、第三者の存在や、自分以外の知識から
「ほら、これがプログラムなんだよ!
 プログラムから出るってこういうことなんだよ。」
と教えてもらう必要があります。

そうやって、プログラムの性質を知り、
気づき方や見抜き方を知り、
そのプログラムから出る方法を知ったら
これはものすごく強力です。

こうなったらまさに、自分の内側が
「わけのわからないブラックボックス」ではなくなるのであり、
内側のこれが動いて現実がこうなる
という法則性が腑に落ちてきます。

自分の内側次第で外側の現実が作れる
という自己効力感が育ってきます。

そしたらこんどは
自分が意図して
自分の選択をし
自分の意思で行動し
現実に関わっていくのです。

自分の意図と意思の力を
信じられるようになる。

自分がそれを選択しているのだと
実感を持てるようになる。

選択したことを行動して
結果に納得を得られる。

これが、主導権を自分に取り戻すということです。

「なっちゃう人生」じゃなくて
「しようと思ってしている人生」です。

こうなると人生は、かなり楽しいものになります。

「〜られる」「〜される」といった思いをあまりしなくなるし
して「くれる」か「もらえる」か、といったことでの一喜一憂が減ってきます。

自分がどうしたいか。
そこにいつも立ち返る余裕がでてきます。

つまり「他人軸」から「自分軸」へ。

ビリーフリセット®というメソッドはまさに
私たちが無意識に動かされてしまっている
「プログラム」に関する理論と取り扱い方法の体系です。

知れば、取り扱いが可能なのです。

ビリーフリセットは、プログラムから出るためにあります。
プログラムを外すためにあります。
「なっちゃう人生」から脱出するためにあります。

多くの方が、この心のプログラムの取り扱いができる人になり
「なっちゃう人生」から
「しようと思ってしている人生」へ。
そんな転換へ導かれることを
私は願っています。

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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