自分を好きになんてならなくていいんじゃない?

最近よく言われる、自己肯定感。

「自分を肯定する」というと
「もっと自分を好きにならなくちゃ!」みたいに思う方もいるようです。

「自分をもっと好きになりたい」
「自分を好きにならなくちゃ」

と思う人は、つまり今現在
自分のことが嫌いな人です。

自分のことが嫌いで
でもそんな状態がしんどい。
これじゃあいけないと思う。

だから
「自分のことをもっと好きになれば楽になれるはず」
「もっと好きになれるようにしよう!」
って思うのかもしれませんね。

そんなあなたは、好きになるにふさわしい「もっといい自分」になろうとして、一生懸命欠点を克服する努力をしてこられたかもしれませんね。

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このブログのタイトルであり、大きなテーマは「自分にOKを出す」ですから、私も自己肯定の件に関してはけっこうこだわりがあります。
自己肯定とは何か、ということについてはすっごく考えてきました。

その私として最近思うこと。
あえて今日はこんなふうに言ってみます。

自分のこと
べつに好きになんてならなくてもいいんじゃない?

あくまでも、私の説。
全部信じなくてもいいからね。

自分のこと好きにならなくてもいい。

「自分嫌い」をやめればいいんです。

「自分嫌い」をやめるために
「自分好き」になる必要はありません。

ただ「嫌い」をやめるだけ。

自分嫌いなあなたにとっては
こんなところが、あんなところが
ココも、ソコも、
こうだから、ああだから
だから嫌いなのーっ!
て思ってるかもしれないけれど

こんなところも、あんなところも
ココも、ソコも、
こうであっても、ああであっても

それはちょっとそのままにして

ただ、そこに付けた「嫌い」という考えを
一瞬外してどけてみてください。
目をつぶって、どけるイメージをしてもいいですね。

「こんな、あんな、そんな」
という自分のアレコレから

ちょっとだけ、仮に、でいいから
その「嫌い」という考えを
外して横にどけてみてください。

さあ、どけてみたら
そこに何が残りますか。

ただ、
こんな、そんな、あんな、自分。
それだけ。

そこには
嫌いとか、好きとか
一切の考えが張り付いていない状態の
こんな、そんな、あんな、自分
があるだけです。

なんかわからないけど
頭がポカーンとしてよくわからないかもしれない。
それ、OKです。

それが「ニュートラル」というところです。

つまり
「好き/嫌い」のモノサシを持ち込まない
ということ。

そういうモノサシをとっぱらってしまったら
「そういう自分」がそこにある。
それだけ。

あるなー。
それだけ。

それでよくないでしょうかね。

当たり前にただあるものに対して
私たち、いちいち
「好きだー!好きだー!」と確認するでしょうか。

空気のこと、好きですか?

そりゃあ、たまにありがたいなと思うけど、
そんなにいっつもいっつも
「好きだー!空気が愛しいんだー!」
と確認していませんよね。

好きとか嫌いとか以前に
そこに空気があるから吸ってる。

空気がある前提で
やろうと思ったことはやってるし
行こうと思ったところに行ってたりします。

空気がある前提で
私たちの喜怒哀楽は移り変わり
生活は回り、日々は過ぎていきます。

「自分」ていうのも
そんなかんじでよくないですかね?

べつに好きとか嫌いとか
そういうこと確認するまでもなく
いて当然。これで当然。

あえて「自己肯定」というなら
それが最強の自己肯定かもしれません。

嫌いも好きもなく
いて当然、これで当然。

なのだったら、あとは

どう感じる?
どうしたい?
じゃあどうする?

ってことを考えてればよいことになります。

自分から出てくるものや
自分の中で動いているものに対して
「あっ、そうなんだ」
「ふーん、そうなんだ」
と言ってるだけ。

あとはそれを採用するしないとか
それをどうするこうするとかは
その時しだいで。

こういう状態で

やりたかったら、やる。
やりたくなかったら、やらない。

がんばりたかったら、がんばる。
がんばりたくなかったら、がんばらない。

という、自分にいちばん自然でやさしい選択をしていれば
おのずと自分を大切にすることになっています。

べつに「自分好き」とかなんとかじゃなくても
自分というものが空気みたいに当たり前になって
大切にできてればいいんじゃないかな。

というわけで、あえて今日は
「自分を好きにならなくちゃー!」と
がんばったり焦ったりしている皆さんに
冷や水をかける(笑)というか
いや、頭のクールダウンですかね、
こんな「あまのじゃく」なことを言ってみたくなりました。

自分を好きになんかならなくていい。
「嫌い」をやめるだけ。

「嫌い」をやめて「好き」になるんじゃないんです。

「嫌い」をやめたら
「いて当たり前」が残ります。

自分を受け入れなくちゃー!なんてがんばらなくていい。
「自分拒否」をやめるだけ。

「拒否」をやめたら
「あって当たり前」が残ります。

当たり前の場所で
ただ思うがままに生きる。

それができたら最高ですよね。

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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