■あるライターさんの体験
今日も前回の続きです。
前回(2)はこちら→「生きているだけ」じゃダメなのか?「する・やる・できる」がはがされる時
前々回(1)はこちら→うつ・病気・挫折・燃え尽き… 「できない自分」になった時どうする?
さて、先日
まさにそんな問題に直面して、この行き詰まりを打破したいという女性が、
私のセッションにいらっしゃいました。
会社員をしながらフリーライターをされている方です。
思いもよらないことで会社を辞めることになり、
しばし休息の時と思ったものの、
「何もしていない自分」というのが辛くて
自分を責めてしまう・・・というご相談でした。
ライターという、人から見れば華やかに自己実現できているかに見えるお仕事をしていたことも、逆に、自分の苦しさをわかってもらえないという辛さにつながったようです。
この方は、4回のセッションの期間中、
お家でも真剣に自分に向き合いながら
行動を変えてみたり、その結果を検証してみたり、と実践を積み重ねて
見事にこの壁を超えてゆかれました。
ご本人の了解を得て、シェアさせていただきます。
会社員とライターとやっていましたが、思いもよらないことで会社を辞めることになりました。
その後、休息をとっても心の状態はどんどん悪くなるばかりでした。
そんな状態で別のかたのカウンセリングを受けたときも、また以前も別のかたのセッションでも同じようなパターンに陥ってしまい、悩みが晴れるどころか、悩みまでたどり着かない状態でした。
それは、ライターという仕事もやっていることから、
「会社員の仕事のことなんて考えず、今の経験を書いて、ライターという他の人にはなかなかできない創造する仕事を大成させなさい、もっと前に出なさい、書く仕事が天職だから堂々として」
という話で終わってしまうのです。
そのたびに何か違う、根本的な解決ではないという違和感だけが残っていました。
彩さんのセッションを受けようとしたのは、彩さんが作曲や編曲という創造する仕事に長いこと携われていたのと、旦那さんが著者であることから、書く仕事をする人を身近に見てこられたので、ライターという仕事を特別視されないのではないかと思ったことが大きな理由です。
セッションを受けてみて、ライターという書く仕事がどうのというより、それ以前の部分で大きなビリーフを発見できました。
会社員としての仕事も、ライターの仕事も「何か成果を出さないと自分は価値はない」というきつい思いと長年やってきたことがわかりました。
だからどんな結果が出ても、まだまだと自分を追い込んで、失礼な要求もうまく断れず、嫌だと思う人にも下手に出て、辛かったということがわかりました。
そして、彩さんのセッションで大きな発見がありました。
それは、夫や子どもたち、そして一番大切にしたい友人たちが私に成果を出すことを求めていないということです。それが改めてわかったとき心からホッとしました。
4回のセッションで、たくさんのビリーフを見つけ、何度も涙しました。泥水をかき回したかのように気持ちが動きました。
しかし、4回目で、彩さんのサポートの元、自分のこれからを考えると、今の自分にしっくりくる、無理をしなくていい穏やかで温かい世界が広がっていました。
セッションを終えた今、前よりも温かな満たされた気持ちで毎日過ごすことができています。焦りや自分を責める言葉は自然に少なくなっていったようです。
ありがとうございます!
よかったですね!
なによりこの方自身の、ご自分に向き合う覚悟と
地力の強さがあったからこそと思います。
「夫や子どもたち、そして一番大切にしたい友人たちが
私に成果を出すことを求めていないということです。」
というところが、私はグッときますね。
バイロン・ケイティ・ワークで有名な
バイロン・ケイティさんの言葉にこんな名言があります。
現実は、私たちの考えよりも優しい
まさに。
こうして私たちは一つ一つ、
自分を縛り、責め立てる自分自身の「考え」から自由になって
安らぎを得ていくのですね。
このシリーズはこれで終わりにします。