ほんとうにやりたい仕事。魂が喜ぶ仕事。
それを見つけるための道のりを考えるシリーズ、3回めです。
これまでの記事
「魂が喜ぶ仕事」をみつけるために・1 荷物とノイズを片付けるステージ
信じたら、決める。やってみる。
感性の声を聞き、それを信じること。
これが、前回まででした。
次に大事なことは「決める」です。
自分が感じたことを、「これでいい」と信じたら、次は
「これでいく」
「こっちへ進む」
「これをやる」
「こうなる」
と決めること。
コミットメント。
いわゆる「肚を決める」というやつです。
ここ、すごく大事。
実は「感性の声、聞こえます〜、信じます〜」だけでは、本当に自分を信じる「自信」には至れないのです。
それだけでは現実は動いていかないし、相変わらずの状態が続いていくでしょう。
なぜなら、それは心の中だけで「感じている」にすぎず、「信じる」と思っているにすぎず、
実際にはまだ現実として表わしていない、形にしていないからです。
感じたことを信じたら、その通りに行動してはじめて、信じたことの実証となります。
内側の心と、外側の現実とをつないだところに実現というのはあるのです。
心と現実に橋をかけるのが「決める」という意志であり、「やる」という行動です。
いく、やる、進む、なる!
その決意、意志を持って、その通りに行動すること。
これではじめて、自分の望む方へと歯車が回っていきます。
小さなことからでいいのです。
自分が感じたことを信じたら、これでいく!やる!と決めることです。
決めたら、実際にやってみることです。
やってみたら、何かを感じるはずです。
これをまた、感性で感じて味わうのです。
感じる → 信じる → 決める → やる → 感じる → 信じる → 決める → やる →・・・
このサイクルを回していくことです。
そうすれば、自分の感性を信じる力は、どんどん上がっていきます。
それが本当の「自信」というものになって、ますます決意と行動の力にもパワーが増してくるはずです。
決める力
本当にやりたい仕事、魂が喜ぶ仕事へと向かっていくならば
遅かれ早かれ、かなり大きな「決める」を迫られる時がやってきます。
ここでモノをいうのが「決める力」です。
「わたしは、こうなる」
「わたしは、これでいく」
と決める。
「決める」とは
「ほんとに心の底からそう思う。そういうことにする。」
ということであり
「私はこうなる人間だ」「私はこれでいく人間だ」
と思い込むことです。
そこから、実現への一歩が始まります。
「決める」ということは、実はけっこうたいへんなことですね。
決めることに怖れを抱いて、いつまでたっても肚が決まらないまま、現状維持を続けていることもよくあることです。
なぜなら、結果がわからないのに「決める」なんて怖いからです。
「だって・・・できるかどうかなんかわかんないんだから、なるかならないかなんてわかんないじゃない!?わからないのに決めるとかって無理じゃない!?」
「これならできるとか、うまくいくって思えたら決められるけど・・・でもまだ思えないから決められない。思えるようになるまで、もう少し待つ。」
そんなふうに言う人もいるかもしれません。
でもごめん、悪いけど、それ言ってたらぜったいにできないし、ならないんだ。
本当に「なる」ためには、「決める」が先。
「これでいく!」
「こうするぞ」
「こうなるぞ」
「なる、なる。こうなって当然。だってなるでしょ。」
こういうパワー。
これがあれば、たいていのことは動いていきます。
これがないと、どんなに待っても準備しても、何も動きません。
永遠に準備中です。
わかりやすく言うと、たとえば音楽家としてプロになりたいと思っている人がいたとして。
「なりたいなー」「なれたらいいなー」「いつかは・・」と思っている人は、プロにはなれません。
ほんとにプロになる人は「なる。」と決めています。
決めた人だけがプロになっていきます。
「プロになる」と決めているということは、言い換えると「自分はプロになる人間だ」と信じているということです。
そうやって「決めている」人だけが、プロにふさわしいレベルがどれくらいなのかを、シビアに知り
そこに到達するには自分はあとどれくらいなのかを、冷静にみつめ
そこに到達するための適切な方法を見いだして、努力を重ねていくのです。
だから、「決める」が先。
そこから「行動」が生まれます。
「決める」と「断つ」で決断という
そして「決める」には「断つ」も、もれなく付いてきます。
何かを取りにいくということは、何かを手放すということです。
望むことを選ぶなら、望まないことからは離れること。
「これ」を選ぶと決めたなら、「それ」は捨てて断つこと。
だから「決断」というのですね。
これをやるから、「これまで」という軌道から離れて、「これから」という新たな軌道へとシフトが可能なのです。
これも、なかなかきついハードルです。
ここにひるむ人も多いかもしれません。
どんなに違和感を感じるような「これまで」であっても、もうすでに体験しているという意味で「見えている、安心できる」と感じるからです。
とりあえずそこで生きてきたという「実績」があり、勝手がわかっているというだけで、安全と感じるのが人の心。
それを手放して、まったく勝手のわからない、やったこともない、見たこともない未来に賭けてこれまでの安心を捨てるなんて、恐ろしいことだと感じるでしょう。
あるいは、「これまで」に愛着がありすぎて
捨てるとか、別れるとか、終わるとか、断つとか、そんなこと寂しくてできないと感じるかもしれません。
それをすることに、後ろめたさや罪悪感を感じるかもしれません。
だからこそ、決めて断つことのできる人の勇気はすばらしいのです。
勇気と信頼
そう、「決める」とは勇気です。
恐怖も、不安も、罪悪感もあるかもしれない。
しかし、それとの距離をとって、それでも「自分の感性」に賭けると決める勇気。
決めたらあとは飛ぶ勇気。
そして、「決める」とはある意味「賭け」です。
どっち?こっち?・・・こっち!!
賭けて決めたら
「あとはもういい!」と肚をくくって飛ぶ。
そうやって飛んでしまえるのはなぜか。
そうやって飛んだ結果、何があってもなんとかできる自分、どうにかするであろう自分というものを信じる心を持っているからです。
そうできるであろう「自分の力」を信頼できているからです。
そして、なんとかなるであろう「天の力・世界の力」も、どこかで信頼しているのです。
そして、なんとかならなかったらその時はその時。
と、ある意味開き直りというか、それこそ、肚をくくっているということです。
だから、必要なことは、やはり根源的な「自信」なんです。
自分の感性を信じる。
自分の力を信じる。
そして、何がどうなろうと
自分の存在を信じる。
信じていればこそ、「決める」ことができます。
そんな大きな「決める」に直面した時に最善を尽くせるように
日ごろの小さなことからでも
感じる → 信じる → 決める → やる →
を意識してみましょう。
結果がわからなくても、決めるんです。
怖くても、決めるんです。
決めるから自分が動き、
結果の方へことが動くんです。
こわくても、ビビっても、自分がこわれそうでも。
ちゃんと決める練習をしてみましょう。
こわれないから大丈夫。
次回はまとめです