ありがとう。そして今までごめん
サントラ=サウンドトラック。通称・劇伴(げきばん)。
契約書の上では「背景音楽」といわれるもの。
アニメやドラマ、映画などのバックで流れて雰囲気を盛り上げ
感情を喚起する役割があります。
私が作曲家として
比較的多くの方に聞いてもらえるようになったのは
そんなサウンドトラックの世界、
特にアニメ「ゼーガペイン」が大きかったです。
おかげさまで
その音楽を特にお気に入りにして下さる方もいたり
評価してくれる方、応援してくれる方、
ひっそりと気にかけてくれている方・・・など、
数はわからないけれど、
そんな方達が確かにいてくれたのを感じています。
けれど、その後華やかにアニメの世界で活躍するということもなく、
結局今のところ「アクエリオンEVOL」の後は、
作曲からはすっかり遠ざかって今に至っています。
その間、音楽療法の大学へ行くとか、
セラピーの勉強だとか、
たぶんなー、みんなからしたら
「何考えてんの??」て思われてるだろうなー
って私はいつもどこかで思ってました。
面と向かってそう言われたわけじゃないんだけども。
どうもそんな気がしてた。
それゆえに、
せっかくゼーガペインをお気に入りにして
気にかけて下さっている方達には申し訳なくって・・・・
ていう思いも、いつもありました。
普通だったらね、気になる作曲家がいたら
「次は何やるの?」「こんどはどんな曲が聴けるの?」
って気になるでしょ。
「今期はこの番組をやるよ〜」って知ったらうれしいでしょ。
なのに、その期待に全然応えてないんだもの。
作曲家であることすらやめようとしている私、
すまないなあ〜〜って、ほんと思ってました。
サウンドトラック作曲はどうなるの?
そんな中で数年間勉強を続け
この春、新しく「音楽療法士」という看板も
掲げることになった今という時期
「サウンドトラック作曲はどうなるの?」
っていうことに自分自身でもヴィジョンが見えてきたし、
皆さんにもちゃんと表明しておきたくなったのです。
Q「サウンドトラックはもうやらないんですか?」
A「いずれまたやるかもしれません。でもこれまでとは違う在り方で。」
Q「これまでと違う・・・て何でしょうか?」
ああ、それを語ろうとすると長くなりそうなので、分割します。
でも、ここで一番言いたかったことは
気に入ってくれていた皆さん、期待してくれていた皆さん、
ありがとう!
そして、今までごめん!!
てことなんです。
ビクターエンタテインメント (2006-06-28)
ビクターエンタテインメント (2006-10-04)