「感覚が繊細な人」が呪いを解くために

繊細タイプの人の生きづらさ

とても感じやすく、感覚が繊細なタイプの人っています。

そんな人はたぶん、子どものころから生きづらいことが多かったかもしれません。

決してわかってもらえない孤立感や絶望感にもなじみがあるのではないでしょうか。

 

いや、ほんとは人ってみんな、本来は繊細な感覚を持っているんですがね・・・

でもこれまでの世界は、それをないことにして押し潰してきた時代が長かったので、繊細な人の方が珍しいみたいになっちゃったのね。

 

で、そういう感じやすい繊細タイプの人に限って、めちゃくちゃ鈍感でガサツな感覚の親の元に生まれてきたりするんですよね。

これまでの時代は「感覚」なんてものは抜きにして、タフで強靭で命令通り精巧に動くロボットのような人材が重宝されてきたので

したら必然的に感覚はマヒしますから、ガムシャラにパワー出すことはできても、感覚はガサツにもなりますわね。

そんなガサツ系な親もまた、これまでの時代に適切に順応してきたからこそ、そうなっちゃったんですがね・・・

 

まあしかし、そういう親の元に、感覚繊細なお子さんが生まれてくる、と。

そしたらもう

合わない!わからない!理解できない!

は当然で。

もうお互いに、違和感ありまくり。
意思疎通できなすぎ。

これも当然ということになります。

「異質ビリーフ」のカラクリ

そして昔という時代は、「違いを受け止めよう」なんて思想もろくないですから、親としてはそんな自分たちとは「違う子」のことを

変だ、おかしい
それじゃダメだ
どうしてそうなんだ
このままでは大変なことになる

と受け止め

嘆く、心配する
怒る、叱る、脅す
直させる、強制する
抑えつける、やめさせる・・・

といった力業に出ることになります。

どうしたって親の方が力が強く、立場も強く、子どもの生殺与奪権を握っているわけですから

その圧力は強大なものとなって、繊細な子を押しつぶすことになるのです。

もちろん親は「よかれと思って」なんですがね・・・

 

そうやって圧力をかけられた繊細な子としては、容赦無く押し寄せてくる戦車のようなエネルギーに圧倒されて、恐怖に固まるしかありません。

大好きなはずの親が、なんやら怖い顔をして迫ってきたり、悲しい目をして見おろしたりしてくるんで、いたたまれなくなります。

そして、こう思うようになるのです。

自分が変なんだ
自分がおかしいんだ
自分はこれじゃダメなんだ
もう二度と本当の自分は出しちゃいけない
こんな自分でいちゃいけない

はい、自己否定の始まり。

 

こういうカンジで、人に馴染めず居場所がないのは「自分の感覚が変だからだ」と思い込み

「変=異質=ダメだ」と解釈を接続して、そんな自分にダメ出しするビリーフのことを、ビリーフリセット心理学では「異質ビリーフ」というのですが

こういう人、めちゃくちゃ多いですよ!
特に感覚繊細系の人。

 

「繊細な感覚の自分が異質でおかしくてダメ!」と思い込んだからこそ

もともとの繊細な感覚を遮断して「感じない人」になって居場所を確保するようになるのです。

それが「生きづらい人」ができあがるカラクリです。

参考記事

 

ただ違っただけなんだ

今日はもちろん、繊細すぎる側のあなたに言ってるんだけど

つまりどうしてあなたがそんなにいつも

自信がなくて、人がこわくて、自分がわからなくて、自分がおかしいことに怯えていて、自分が出せなくて、この自分じゃいけないような気がして、わかってもらえないとか、居場所がないとか、地球になじめないとか、星に帰りたいとか、言ってるのか・・・って言ったら

それは「私はスターシードなのだわ・・」とかいうよりも、まずは

「ああ、親と私は根本的に違ったのだわ」と思ってみてほしい、ってことなの。

 

どっちが正しいとかおかしいとかじゃなくて、ただ人間として違うだけ。

仕様が違う

バージョンが違う

型番が違う。

同じパソコンに見えても、MacとWindowsくらい違う。

だから互換性なくて当たり前。

 

だって実際、親って、20代〜30代くらいであなたを産んでるわけでしょう。

つまり、あなたよりは20年、30年前のバージョンの人間ってことなのよ。

そりゃ互換性ないわな。

それを普通
「世代が違う」というのですがね・・・

 

でもね、人は自分が感じている感覚以外がなかなかわからないもの。

特に親子関係になると、その近さゆえに「当然同じはず」って思ってる人も多いです。

「世代が違う」なんてあんまり自覚できている人も少ないようで。

やっぱり自分の時代の成功法則や幸せ原則を、我が子にもあてはめようとしちゃうんですよね。

よかれと思ってなんですがね・・・

しかし、その違いの自覚のなさがボタンのかけ違いのモトだと、私は思っています。

参考記事

 

 

 

親とあなたは確かに違った。

そういう意味では、本当に「異質」なのです。

でも「異質ビリーフ」は、その双方の「異質性」を、「あなた自身が異質であることの罪」という解釈へとねじ曲げ、あなたはその罪を一方的に背負って自分に鞭打つことになってしまうのです。

 

違うんです。

あなたが親とは「異質」であったことは罪ではない。

単なる世代の違い、価値観の違いです。

 

ビリーフとは呪いです。

「自分が変だ、おかしい」というその呪い、もう解きましょう。

ただ、違った

というシンプルな事実へと目を開いてください。

呪いを解く言葉

だから生きづらくて自分責めしがちな繊細系の人は、ぜひこれを口に出してつぶやいてみてほしい。

 

・親と私は違っただけなんだ

・私がおかしいわけじゃない

・私が変なわけじゃない

・私は私の感じ方でいいんだ

・親は親の感じ方でいいんだ

・親は私を嫌いなわけじゃなかったんだ

・違うことがわからなかっただけなんだ

・わからなくて動揺していただけなんだ

・親は親の世界観の中で正しかった

・私は私の世界観の中で正しかった

・世界が違っただけなんだ

・文化が違っただけなんだ

・言語が違っただけなんだ

・そりゃわからなくて当然だね〜

・わからなくていいんだ

・わからないままでいいんだ

・わからなくてもつきあうことはできるんだ

・異文化交流はつきあえる範囲でいいんだ

・私の世界では私の世界の仲間とつながっていいんだ

・親は親の時代によくやってきた

・私は私の時代によくやっていくよ

・大丈夫、大丈夫

 

カラクリを知ったら、呪いはとけるからね。

人として、生き物として
元来持ち合わせている繊細な感性を
もう、表に出していい時代が
ようやくやってきますよ。

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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