大学では必修科目の実技レッスンがいろいろあります。
その1:ピアノ
「もう十分弾けるのに今さらピアノ!?」と言ってくれる方もいますが、
クラシックのピアノにちゃんと取り組むこともずいぶんなかったので
勉強になっています。
とりあえず今は、ブラームス、ベートーベン、バッハ、という
いわゆる「ドイツ音楽の3B」に取組中。
元々クラシックはそれほど得意ではないので全然大したことないのですが、
それでも、この歳になった今だからできることは、
先生のおっしゃる解釈や
「ここの所はこういう意味があるから、こういうふうにしてごらんなさい」
というような指示に、わりとすぐ応えられることかなあ、と思います。
その意味の理解や、それを実現する手の技術や内的なコントロールなど、
昔ではなかなかできなかったことが、今はそれなりにできるので、
言われたことを実現するべく、その場で弾き方や解釈を変えてみることができる。
だから、レッスンが盛り上がるというか、
先生とのやりとりがスウィングするかんじがあって楽しいです。
大人のレッスンの醍醐味、ですかね。(^^)
その2:声楽
音楽療法では歌がついて回るので、きれいに歌える必要性はとってもあるのです。
私は以前の大学では声楽をとらなかったので、今回初めての声楽レッスン。
コンコーネとイタリア歌曲という、声楽レッスンの王道をやってます。
実はこれまでも、自分の作った歌をデモ音源にする必要がある時に、やむをえず
自分で歌っていたのですが、発声がうまくいかず嫌だなーと思っていたのでした。
そういう意味で、この機会にちゃんとやっておけるのは大変ありがたいことであり、
声を出すのはなかなか楽しいです。
イタリアの古典歌曲の、端正で美しいメロディー。
それにイタリア語の響きを乗せて歌うのがまた楽しい。
私はイタリア語は初めてですが、スペイン語には馴染みがあるため、
基本的な発音や文法構造などは似通っていて、あまり苦労はしていません。
その3:ギター
なぜここでギター!?
実は音楽療法の世界では、簡単に持ち運びができて
かつクライアント(対象者)の目の前で弾き歌いできる便利な楽器として
ギターが重宝されている、だから必修・・・・なのだそうです。
実は私、ギターという楽器が大好きで、
その昔高校生の頃、バイトしたお金でエレキギターを買って
チャレンジしたことがあるのですが、すぐに挫折。
それ以来、自分には無理と思って諦めていました。
それなのに、今再びギターを手にすることになろうとは!?
ピアノや声楽は個人レッスンですが、ギターはグループレッスン。
クラシックギターの先生が一から丁寧に教えてくれます。
ギターなんぞに全く縁のない、
しかも必修だからというだけのモチベーションのド初心者の子達が
どうしたら挫折せずに弾けるようになるか、それはそれは周到に考えて
ステップを組んで下さっているのがさすが! 教え上手です。
こんな私でもなんとかなりそう!?という気にさせてくれる。
おかげさまでなんかちょっとずつコードが弾けてるみたい(^、^*)
それを考えると、初歩からちゃんとした先生について習うのって
けっこう重要かもって思いますね。
私はもともとお稽古ごとが好きなので、こういう実技系レッスンは大歓迎。
いろんなその道の先生達との出会いも楽しいです。
まあ、その分練習時間がたいへんになりますが
限られたこの1〜2年間のことだもの。
めいっぱい有効に使って吸収したいですね。