先日のゴールデンウィークは風邪をひいて、休みをまるまるつぶして寝込んでいました。
思いのほか長引いて、2週間ほどでやっと直ったと思ったら、
先週また風邪をひきました。
こんどは1日学校を休んだだけでよくなってきましたが・・・・。
冬の間はたいした風邪もひかなかったのに、まあ、この春はよく風邪をひくこと。
私は、風邪をひくと時々読み返す本があります。
野口春哉・著 「風邪の効用」 ちくま文庫
野口春哉という方は、整体の創始者として有名で、
この本は、整体の観点から見た風邪というものの意味について書かれています。
風邪というのは、偏り疲労がたまってこわばった体が、
いわば調子を戻そうとするためにひくのであり、
力ずくで直そうとせず上手に経過させれば、風邪をひいたあとは
体が弾力を取り戻し、スッキリと体が整う・・・・のだといいます。だから
早く直そうとして熱を下げようとしたり、咳を止めようとして
「風邪を中断させる」すると、体のこわばりがとれない
さらに、
細かくチョクチョク風邪をひく方が体は丈夫で、
逆に何年も風邪をひかない、などと言う人が大きい病気でバタッと倒れたりする
・・・のだとか。
医学的な根拠はどうなんだとか、そういうことは私はわかりませんが、
なんとなく自然に納得できるものがあって、
私はこの考え方が好きになってしまいました。
風邪は体のバランス調整。
その見方でいくと、この春の私の風邪の連続は、
大学通学という慣れない新生活が、かなり体にこたえているのだな、
ということを現しているかのようです。
やっぱり現実的に体が大変だし、気も張ってる。
それは悪い意味ではなくて、新しい環境に慣れるための
一生懸命な体のプロセスなんだと思うのです。
うん。心身共に、がんばってんのよ、自分 (^ ^)
だから、チョクチョク風邪を引いて、体をゆるめながら、休めながら、
調整しなおして適応しようとしてるのかもしれないなー
と捉えています。
いや、科学的にとか、根拠とか、まあいいんですわ。
とりあえず、そう考えると楽に風邪を受け入れて通過させることができるので、
私はこのモデルを採用するってことです。
そんなわけで、この本、
頸椎・腰椎何番・・・とか、その他整体の専門的な用語が出てくる面は
ちょっと門外漢にはついていけないところもありますが、
風邪や身体についての意外な視点が目からウロコで
なかなか楽しいですよ。