【音楽レッスン】基礎練習は本当につまらないのか?

 基礎練習の意味

「つまらない基礎練習」っていう言い方、よく聞きますね。

楽器を習う時とか、スポーツや武道なんかもそうでしょう。
実はあらゆる分野に共通することかと思いますが。

私は音楽の先生をやっていたので、音楽の話で進めますね。

つまり、何かを始める時、

初心者のうちはどうしても基礎練習からやらされることになってしまう、と。

しかし、それは単調で無味乾燥、つまらないものである、と。

ほんとはそんなことより好きな曲とか、かっこいい技を早くやりたいんだ、と。

姿勢だの手順だの、うるさい決まり事ばかり多くて堅苦しい、

好きなように自由にやっちゃ、なんでいけないんだ、と。

 

うーん、わかりますけどねえ。

あんな風になりたいという憧れがあったからこそ始めたのに、それとは似ても似つかぬような地味〜なことをやらされて時間が過ぎてゆく。

反復練習とか言って、何度も何度もやることを求められる。

こんなことして何になるんだろう・・・

不安や、焦り、不満にもなるかもしれません。

 

しかし、ある程度やってきた者として、やっぱりあえて言わざるを得ない、月並みなことがあります。

 

基礎練習とは「型(かた)稽古」
そして

「型(かた)」をやるのが
結局はいちばん早くて無駄なく美しい!

 のね〜〜

「型」とは時代を積み重ねた先人の英知が結晶化したものであり、「こうやれば最も美しく効果的である」と導き出された王道です。

ピアノで言うなら、正しい手指の形、力のかけ方抜き方、指の返し方、音階、アルペジオ・・etc.

クラシックの作曲で言うなら、和声理論、対位法、楽式論、etc.

ジャズでいうなら、コード、スケール、ヴォイシング etc.

それらは、「とにかくそういうもんだ」という堅苦しさや押し付けがましさを感じるものでもあるかもしれないけれど、逆に言えば「それさえちゃんとやってればサマになる」という便利なものでもあります。

そして、その結果出てきた音は、やはり多くの人を納得させることができるのです。

 

なぜなら、人間の耳にとっていちばん美しく均整がとれていると感じられるものというのが、ある程度普遍的にあり、その集成が「型」となっているからです。

 

もちろん、自己流で試行錯誤して、何年もかかって同等のクオリティに到達できる場合もあるかもしれない。

でも「型」に倣えば、それを最短距離、最速でクリアできてしまうのです。

反復練習の意味

それから、嫌がられる「反復練習」

これは何のためかというと、頭で考えずに体で反応できるためです。

 

いざ曲の中、音楽と言う時間軸の中に入ってしまったら、いちいち考えているヒマはありません。

基本的なことは、思考とか記憶の引っ張り出しのような脳の作業を通さずに、脊髄反射とも言うべき、体の反応に任せて行えるのが一番いいのです。

 

体というのは覚えるのに時間がかかる。そのかわり一旦覚えたことはほぼ忘れない、というのは、自転車に乗れる人だったら経験がありますよね。

 

というわけで、反復練習は体の自動回路を作るため なのです。

基本的なことは体に任せておいて自動的にできるなら、その分、頭や気持ちはもっとクリエイティブなことに使えます。

そっから先が個性とか、感性とか、言われる領域なんじゃないでしょうか。

 

だから私は、やっぱり「型」稽古、基礎練習はやった方が得だよー、と思っているし、本気の人にはそのルートをおすすめしたく思っています。

と言うことは、そうじゃないルート、つまり趣味/ほどほど志向のルート、というのももちろんあるということなんですけど。
その件は今はあまり触れずにおいときます。

「基礎練習はつまらない」は本当か?

で、「つまらない基礎練習」の件。

もしかして「基礎練習=つまらない」ていう公式が、どっかで既にインプットされてたりする可能性はないですか?

どんなとこが「つまらない」ですか?

曲じゃないから? カッコよくないから? 

同じようなことの繰り返しだから?

 

でもね、ちょっと辛口ごめん! (^人^)

本当にそのことが好きだったら、基礎練習がつまらないとは思わない! のね〜〜

そのこと、例えば楽器、その楽器の音を出す、という行為そのものに喜びを感じることができるならば、単純な練習でも、よりよい音が出るようになることを嬉しいと感じるものです。

昨日より今日、さっきより今、今より次、今日より明日・・・・

ほんとにゆっくりかもしれないけど、

ちょっとだけキレイになった、なめらかになった、速くできた、見ないでできた・・・そんな変化が楽しい、という楽しみ方もあるのではないかと思います。

で、それができれば確実に、憧れた「あんな風な姿」に近づけるのですから。

そして、その先本当にプロ・専門家になった時、じっくり培った基礎力というのは、こんどはそのことの「長続き」に結びつくものです。

結局、長続きする人は基礎ができてる。
そう思いますね。

だから、「基礎練習」のこと、そんなに嫌わないであげてほしいな〜。

基礎練習の楽しみ方はある。

そして基礎練習は憧れへの最短距離を助けてくれる。

その先の長続きの土台にもなる。

結局お得!お得ですよ〜〜

ということです。

 

☆旧ブログ「大人の音楽レッスン」より
2013年11月に書いた記事を加筆修正しました。

 


この記事を書いた人

大塚 あやこ

大塚 あやこ

ビリーフリセット・カウンセラー/作曲家
学会認定音楽療法士
芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
深く人の心に関わるためには、音楽だけのアプローチでは限界を感じ、音楽療法を経てさらに本格的な心理カウンセリング/セラピーへ転身。
原理原則に基づいたオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、ビジネスマン、リーダー、経営者、クリエイター等、影響力のある人を更にステージアップさせる個人セッションやワークショップを開催。活動5年で延べ3,000名以上の人生を好転させてきた。

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