コードで弾けるとこんなにメリットが!ピアノ、コード弾きのすすめ

ポピュラーで使うコード譜ってこういうかんじ

クラシック・ピアノとポピュラー・ピアノの違い

ピアノを習う、という場合、二つの大きな選択肢があります。

クラシックなのか、ポピュラー(ジャズも含む)なのか、です。

単にとりあげる曲の違いというよりも、もっと根本的な違いがあります。

簡単に言えば、

右手も左手もすべて楽譜に書かれていて、その通りに弾くのがクラシック。

メロディーとコードネームだけが書かれていて、コードを元に自分で弾く内容を考えるのがポピュラー。

ということです。

だから、ぜんぶ書いてある楽譜を読んで弾くのであれば、曲がポップスであろうと、ジャズであろうと、Jポップであろうと、それは、方法論的には「クラシック」である、と私はとらえています。

クラシックのよいところは、書いてある指示通りに鍵盤が押せればとりあえず曲になり、楽譜を読む力と、指を動かすテクニック、解釈し表現する力によってどんどんサマになってくるところ。

「言われたことに従う」ことが得意な人には向いています。

ポピュラーのよいところは、コードを元に自分でやることを決めて弾けること。

つまり多様な選択肢の中から自分の好きなサウンドを選び、「好きなように!自由に!気の向くままに!」表現できること。

「好きなように自由にやる」ことが得意な人には向いています。

私自身は、いちおうクラシックもそこそこやりましたけども、大学はピアノ科ではなく作曲科出身ということからもわかる通り、昔から楽譜通りコツコツやるよりも、自分で好きにアレンジして弾くのが好きでした。

大学生のころからジャズピアノを習い、その後もポップス畑で仕事をしていたことから、今でもコードで音楽を捉えて弾く方がだんぜん得意です。

そういう私の立場から見ると、クラシックだけしか知らないでピアノを弾いていることは、残念だなーというか、もったいないなーと感じてしまうところがあります。

クラシック・ピアノの、残念な「あるある」

クラシック・ピアノの勉強は通常、楽譜の読み方はやりますが、和音の理論はやりません。

音大へ行くと、必修で「和声」の授業があったりするから、いちおうみんな学ぶはずですが、

集団授業でノートの読み書きだけの勉強をしていても、使いこなせるまで身に付いているかどうかは疑問なところ。

ということはつまり、ほとんどのクラシック・ピアノの生徒さんは、

自分が弾いている和音は要するに何で、このメロディーになぜその和音がついていて、どういうわけでこの音がここにあって、なぜ次にそっちの音や和音に移動しているのか・・・

などの深い意味を全然わかっていなくても、なんか達者に弾けるようになってたりするわけです。

極端な話、ベートーベンやショパンはバリバリ弾けるのに、ちょっとお友達のお誕生日に「ハッピーバースデー弾いて」なんていわれると

「えーっ、楽譜がないからムリムリ!」

「適当にったって、左手は、和音はどうしたらいいのーっ!?」って

シドモドしちゃって、

結局どうにかこうにか、ハ長調でドミソとシレソだけで、ブンチャッチャッとやって乗り切ったけど

男性も女性もキーが合わなくて声がでない・・・みたいな。

(ちなみに男性・女性みんなが普通に歌えるキーは、ヘ長調かト長調ですよー)

お友達からしてみれば

「アレ?〇〇さんて、すごいピアノ弾けるんじゃなかったっけ(^ ^;;」みたいな。

そんなことにもなりかねません。

コードをわかって弾く、ということ

それってホントに音楽わかってることになるんだろうかなあ?

私個人的には、長年ちょっとひっかかっている疑問です。

 

技術があって、達者に弾けるのはすばらしいことだから、いいんです。

そこまでがんばったこと自体、えらいです。

でもね、私としては、そこをもう一歩!

音楽の深い意味と理由をわかって弾いたらもっと素晴らしいよ〜

知ってる曲ぐらい自力で弾けるようになったらもっと楽しいよ〜

って思いますね。

だから個人的には、ポピュラーピアノ、つまりコードでピアノを弾く勉強は、どなたさまにもおすすめしたいことなんです。

 

今でもあるのかは知らないけど、クラシックの世界ではこんな先生もいるとか・・・

「ポピュラーをやったら手が荒れるからやめなさい」とか

「もうクラシックには戻れないぞ」とか・・・・・

そんなのは、知らない世界を恐れているだけの迷信にすぎないと、私は思っています。

第一線のコンサートピアニストならいざ知らず

普通の、楽しみのために弾くぐらいの方が

そんなオドシに負けて、いつまでも「楽譜様」に服従する世界だけに縛られてることないって!!

 

コードをわかって弾けると、早い話が実用的です。

テキトー力(りょく)が身に付く。

テキトーに弾けるということは、柔軟対応ができるということで、

実際、音楽を求められるような場、人の集まるような場では、そういう力がモノをいったりするのです。

堅苦しいクラシック曲より、自分達の知っている親しみやすい曲の方を喜ぶ人達も多いからです。

すばらしい自由と自立の世界へ

そしてさらにいうと、コードがわかって弾けるということは、音楽そのものの理解であり、音楽的自立だと思うのです。

言われたこと(楽譜)に忠実に従うだけでなく、

自分に選択権決定権がある。

自分で感じ判断し、決定し、実行する。

まさに、自立自力です。

相手(もともとの曲)の意図するところをちゃんと汲んであげながらも、その時その場の空気を感じ、思ったことを表現する。

在り方・生き方としても、素敵なことです。

 

音楽において、そんな在り方・生き方を体験することは、きっと深いところで、その人自身の、在り方生き方にも影響を与えるかもしれません。

自由であるその分、最初は「何をしたらいいかわからない」というたいへんさがあるかもしれません。

原則の理解と応用の引き出しを揃えていくのが、こっちの道の勉強の仕方になります。

たいへんだけど、「わかる喜び」というのがあります。

すばらしい、コード弾きの世界。

 

次回から、コード弾きについてのテクニカルなお話をしたいと思います。

 

☆旧ブログ「大人の音楽レッスン」より
2013年12月に書いた記事を加筆修正しました。

 

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この記事を書いた人

大塚 あやこ

大塚 あやこ

ビリーフリセット・カウンセラー/作曲家
学会認定音楽療法士
芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
深く人の心に関わるためには、音楽だけのアプローチでは限界を感じ、音楽療法を経てさらに本格的な心理カウンセリング/セラピーへ転身。
原理原則に基づいたオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、ビジネスマン、リーダー、経営者、クリエイター等、影響力のある人を更にステージアップさせる個人セッションやワークショップを開催。活動5年で延べ3,000名以上の人生を好転させてきた。

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