たとえば
会社からお給料をもらっていた人が
独立して、自分の仕事を始める。
そうすると、お客様から直接
お金をいただくことになります。
その時に多くの人が立ち止まるのは
「お金をいただいていいのだろうか?」
「こんな私が?」という恐れです。
お金というのは「自分の価値」という概念と
容易に結びつきます。
「こんな私」という自分像と
「これだけのお金」という金額が
自分の中でマッチしない。
これが
「お金を受け取れない」とか
「適正な価格をつけられない」などの
葛藤となります。
このステージに立った時、
ある意識の転換が必要になります。
それは
見えない価値を
どれだけ見ることができるか。
ということ。
これは何も
独立開業する人だけに限りません。
お金と自分との関わりを転換することは
自己肯定感や、人生を豊かに生きる
といったテーマにおいても
重要なポイントになってきます。
見えない価値を見る。
見えない価値とはつまり、
気やエネルギー
意図や意思
感覚や感情
個性や持ち味
体験や経験
学びや気づき
元気や生気
もと持つ性質
いのちの力・・・のようなもの。
自分の中にも、どれだけ
そういう見えない価値を
認められるか。
それがある、と思えるか。
それを人にあげたら、人もうれしいはず
と思えるか。
これが
自己価値を受け取る
ということです。
物をどれだけ持ってるか、でもなく
何がどれくらいできるか、 でもなく。
物でも能力でもない、
もっと形にならないもの。
そこに価値を見るのです。
まず自分に対してそれができると
他の人やものごとにも
そういう見えない価値が
たくさん見えるようになってくるでしょう。
そして、そこに対して
お金を払うということを
まず自分がすることです。
お金と引き換えに
その見えない価値を得たことに
喜んで満足感謝することを重ねていくと
自分自身が提供する価値にお金を払ってもらう
ということが起こってくるし
それを受け取ることが
自然にできるようになるでしょう。
そこに豊かさの実感というのが
満ちてくるものだと思います。
その見えない価値をわからないままだと
いつもお金の額面だけで
損か得かと一喜一憂することになります。
自分自身の見えない価値をわからないと
「このままの私では価値がない」
とか言って
物や行為で埋めようと
無理を重ねることになります。
見えない価値をみつけよう。
見えない価値を受け取ろう。
豊かさの循環はそこから始まります。