子供からの脱皮・卒業
個人セッションで多くの方のケースを見ていて
思うことがあります。
個々人の直面している現実はいろいろ違っても
解決の鍵は、もうだいたい一つに集約されます。
それは
子供を卒業して、大人になること。
この場合の「子供」とは何かというと
・人の言ったことを鵜呑みにする
・人の価値観を自分の価値観にする
・人の感情をコントロールしようとする
(怒らせないように、悲しませないように、喜ばせるように etc.)
まだまだあるのですが、ざっくり3つに絞るとこんなかんじです。
どうしてこれが「子供」なのかというと、
ここに書いた「人」というのは
無意識(潜在意識)の中ではそのまま「親」のことだからです。
・親の言ったことを鵜呑みにしている
・親の価値観を自分の価値観にしている
・親の感情をコントロールしなければと思っている
(怒らせないように、悲しませないように、喜ばせるように etc.)
こういうことです。
ご本人は全く無自覚であっても
気づかない潜在意識の領域ではこういうことになってます。
子供というのは、親あっての子供ですから
つまり、自分軸じゃなくて親軸で生きているということ。
それが
なんだか自分がわからない
なんだか自信がもてない
なんだか腹がたつ
なんかわからないけどガマンしている
なんかわからないけど人の目がこわい
なんかわからないけど面白くない
なんかわからないけどいつも問題ばっかり
なんでいつもこうなっちゃうのか
なんでいつも人からこうされちゃうのか
なんで幸せになれないのか
わからない!!
という悩みの諸々の根底に必ず潜んでいます。
そのわけは、心の中で
親の言ったことを鵜呑みにして
親の価値観を自分の価値観にして
親の感情をコントロールしなければと思っている
子供のままの自分がいるからです。
こういうことをやっている間は
年齢はいくつになったとしても
マインドは「子供」なのです。
それが苦しくなって限界にきてしまう時。
その時こそが、子供のマインドから大人のマインドに卒業・脱皮する時です。
だいたいそのタイミングは、40歳前後で訪れるようです。
遅いって?
ええ。
20歳は公的には大人になったとみなされる年齢ですが
私の経験値でいうと、
本当に心が大人へと脱皮しはじめるのは40歳前後のようです。
もちろん、特に脱皮を必要としない人もたくさんいると思います。
それでOKな人は別にいいのです。
私のカウンセリングにいらっしゃる方は、皆さん
その卒業・脱皮を深いところで望んでいる方々です。
そういう方が引き寄せられるようにいらっしゃいます。
「脱皮」前はつらい
その時が訪れる時期っていうのは本当に辛いです。
辛さが限界にきて、
もうこれ以上がんばれない、進めない、
このまま続けていける気がしない・・・
そうまでしんどくなって、やっと
もういいかげん、子供のマインドから卒業するべき時というのを知るのです。
それほどまでに、その奥の魂が成長して大きくなったということです。
中身が大きくなっちゃったんで、子供のお洋服じゃ小さくなっちゃって、キツくてしょうがない、もう限界!
・・・っていうほど、よくここまで大きくなりましたね。
だから、おめでとう!なんです。
そして、ここから大人のステージ。
人生ここからが本番ですよ!
ここから、やっと
本当にあなたがあなたらしく羽ばたける時代ですよ!
ってことなんです。
大人になるための道のり
マインドが大人になるとはどういうことか。
それは、さっきの子供の逆。
・親の言ったことを鵜呑みにしない
・親の価値観と自分の価値観を切り分ける
・親の感情と自分とを結び付けない
ということです。
つまり
無意識に親軸で動かされている状態から
意識的に自分軸で自分が動く状態へ
切り替えるということ。
簡単なように聞こえますが
これが実はとっても難しいです。
そう思おうとしてそうできるわけではないからです。
「心がけ」程度じゃどうにもならない根深いものなのです。
なおかつ、そこに触れることには
死にそうなくらいの「恐怖」がついて回ります。
超絶、見たくないところを見なきゃいけないことになります。
そこには親に対するいろーーんな感情がテンコ盛りで
愛と絆と誤解と罪悪感の四の字固めがガッチリかかっているからです。
しかも全部「無意識レベル」で。
意識できてない領域にあるこれらをほどくのは
一人じゃおそらくムリでしょう。
だから、ここにプロのカウンセラー出動の意味があるわけです。
カウンセラーに手伝ってもらいながら
見たくないところを直視するというイヤ〜な道を通りながら
自分の真実の輝きをみつけるという感動を味わいながら
子供のマインドという「古い皮・小さいお洋服」を脱ぐのです。
脱いでも大丈夫だということを知っていくのです。
幸せな大人になるとは
そうやって未踏の領域にチャレンジしてくぐり抜けたら
それまでの「子供時代」なんかより
はるかに自由で楽で、好きなようにできて
自分を信じられて
満たされて安心な
そんな次の「大人時代」が始まります。
うふふ、いいでしょう?
うらやましいでしょう?(笑)
それが、大人のマインドの醍醐味なんですよ。
子供のマインドを脱皮・卒業して大人のマインドにステージが上がった人が
本当の意味で「ミッション(使命)」に生きることができます。
自分と他人と世界を信頼して
未知の可能性に向かって動いていくことができます。
好きなこと、やりたいことが
そのまま誰かのために、みんなのためになるという
そんな世界を生きることができます。
といいうわけで、最初に戻りましょう。
大人になるということ、
いえ、もっというと
「幸せな大人」になるということは。
・親の言ったことを鵜呑みにしない
・親の価値観と自分の価値観を切り分ける
・親の感情と自分とを結び付けない
ということ。
それはつまり
・人の言ったことを鵜呑みにしない
・人の価値観と自分の価値観を切り分ける
・人の感情と自分とを結び付けない
ということに即、つながります。
そして
・親を一人の人としてそのままに尊重し
自分自身を自分がそのままに尊重する
ということであり、
それができたら自動的に
・色々な人を一人の人としてそのままに尊重し
自分自身を自分がそのままに尊重する
ということができるようになります。
つまり、自分にOK出して、人にもOK出して
「今」にも満たされながら
「未来」に向かって共に進むということです。
そんな「大人」になって羽ばたくための
通過儀礼のようなチャレンジの一歩が
無意識の中の親と自分との組み直しから始まります。