音楽、美術、デザイン、イラスト、建築、写真、文筆・・・等々
いわゆる「モノ作り」に関わる、クリエイターの方々。
自らの創造性と世の中のニーズとの狭間でうまくバランスをとりながら
フリーランスとして好きを稼ぐにつなげてきた方々も多くいらっしゃいます。
クリエイターは基本的に一人で作品に向き合う職業です。
自分の創造性をどう引き出すかも自分次第。
組織の後ろ盾などないですから、
仕事の有無も、今後のことも、背負うのは自分一人。
将来の方向をどちらに決めて舵取りするのか、
考え、決めるのも一人。
それゆえに、行き詰まるときも一人です。
モノづくりでぶつかった壁のことは
一般の方に話してもわかってもらえないだろうなー、なんて思うし
かと言って同業者や関係者に話すわけにはいきません。
そんな弱みを見せるようなことをするのは怖いですからね。
順調な時はいいんです。
けれど、転換期にぶつかった時、
そんな時間を悶々と過ごすのはけっこう辛いものです。
私も以前は音楽家として、そのような一人のフリーランスでした。
現在は、そんな背景を持つカウンセラー/セラピストとして
同じようにモノづくりをする方々が、
共感していらっしゃってくださることも多くなりました。
そのような方々の支えになれるのは
本当に私にとっても喜びのある仕事です。
そういう私だからわかることがあるからです。
先日セッションにいらしてくださったデザイナーさんが
そんな心情を感想にまとめてくださいました。
ご本人のご好意で、皆さんにシェアさせていただきます。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
私はフリーランスのデザイナーで、仕事への情熱がなくなってきてしまい、
それを見事に反映するかのように仕事も減ってきました。
仕事を減らすことは、ある意味望んでいたことなのですが、
いざ仕事が減るとなると最初は時間ができていいのですが、次第に不安になり、しかし仕事の資料すらみたくないという自分自身の気持ちとのせめぎあいで、いてもたってもいられなくなり、思い切ってセッションをうけました。
大塚さんでしたら、アーティストや制作者の燃え尽きた気持ちを理解してくれるのではと思ったからです。
大塚さんとのセッション後、自分に黒くかぶさっていたものが、1枚はがれたようです。
今はとても気持ちがクリアで、おだやかです。
また、大塚さんの経験からおっしゃっていただいたことも、重みがあり、心に響きました。
今は私は、大丈夫。と自分を信じて、この転換期のさなぎの時間も楽しみたいと思います。
そして、少し経ってから私は、自分自身が考える「成功」のハードルがものすごく高かったんだなあと、気づきました。
以前は自分の失敗も許せず、自分を責めてしまいました。
自信のなさから来ていたのでしょうね。
私自身は美大をでずに、デザイン事務所で仕事を覚えたのですが、それもコンプレックスでした。
しかし、美大出てなくても、20年もデザイナーをやって来れたことは大成功だったなあ。と心から思っています。
世間のスポットライトを浴びることや高評価を受けることだけが成功でないなあと(もちろんそういうのもあれば嬉しいですが)。
生きていれば成功〜!くらい思っていれば、人生観も変わりますね。
きっとこれからも、いろんないいことや嫌なことも起きるかもしれませんが「嫌なことはうけとらない自由」を胸に、自分のことにフォーカスしていきたいと思っています。
人やものに囚われないって、楽ですし、ワクワクします。
ありがとうございました。
(デザイナー・女性)
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ありがとうございました!
もの作りをしていると、どうしても
「自分自身が考える『成功』のハードルがものすごく高く」
なってしまうものですね。
プロ意識と向上心があればこそ、
そうなっていくのも必然ではあるけれど。
でもある時期から、その価値観をシフトさせていくことで
新しい自分と、新しい可能性の大地が拓かれるのかもしれません。
美大出てなくても、20年もデザイナーをやって来れたことは大成功だった
ほんとにそうですね!
まずは自分を承認すること。
自分の価値を受け取ること。
ここからシフトは始まります。
そんなクリエイターの皆さまの応援を
私もますます、していきたいなあと思います。