人生に求めるものが違ってきたら、もっと幸せになるために離婚はありかもしれない

Girl at the airport window

世の中には
離婚というものとは全く無縁で
一生を過ごす人もいれば、
ガッツリ直面することに
なってしまう人もいます。

どちらが良い悪いではなく、
人生それぞれ。

どちらにもそれぞれの学びと成長があります。

私は離婚経験者ということもあって
離婚については
私なりに思うところもあります。

離婚するか、しないか、
どうするべきか、どちらがよいか。

そのことに正解はありません。
そこには人それぞれの最善があります。

あくまでもご自分で考える際の
参考にしていただければなによりです。

「パートナーの選び直し」はありかも

さて、
わりと昔ながらの価値観をお持ちの世代や
保守的な地域にお住まいの方々からすると
離婚というのはまだちょっと
「よろしくないこと」
だったりするかもしれませんね。

結婚は二人だけではなく家全体の問題、とか
一生添い遂げて当然、とか
子供を片親にするのか!? とか
いろんなタブーをお持ちの方達も
まだまだいらっしゃいますよね。

でもね。私はけっこう
「離婚した方がいい場合もあるよなー」
と思っています。

いい、とは何か、というと。

私が考えるこの場合の「いい」の定義は

お互いが個人として、
この人生やっている一人の人間として、
魂として

本当に自分らしく生きる

ということ。そして、

自分の可能性や心から願うことを
最高に花開かせて生きる

ということ。

それができることを私は
「いい人生」と定義したいと思います。

また、そういう人生を生きられることを
「幸せ」と定義するのだとすると、
時にはそうするための離婚もやむなし!
という判断もアリだと思っています。

つまり
「お互いがもっと幸せになるための
パートナーの選び直し」
ということです。

それが一番如実に出るのが、
お互いの見ている方向が
変わってきてしまった場合
ではないかと思うのです。

少し説明しましょう。

人生に求めるものが違ってきたら?

ある程度年月を経て、
お互いの仕事や人生経験が
それぞれに深まったりしてくると、
だんだんと、考え方や、
人生で向かいたい方向が
変わってきたりすることがあります。

二人が同じ方向に同じレベルで
変わっていくならよいのですが、
時としてそれが、全く違う方向に
離れていってしまうこともあるでしょう。

一言で言うと、人生観の違い。
人生に求めるものの違いですね。

たとえば、一人は
挑戦と変化を求めて、動き続けたい。

かたや、一人は
安定と不変を求めて、一カ所にいたい。

などと思っている場合。

どんどん挑戦して
変化していきたい思いが強い方の人は

自分がいい状態になればなるほど、
相手が自分を縛るような気がしてくる・・・

正直言って、この相手では
自分の成長と発展は限界かもしれない・・・

と感じるかもしれません。

一方、変わらなくていいから
安定がほしい思いが強い方の人は

なんでそんなに落ち着かないのかわからない。
このまま波風立てずにやっていきたいのに・・・

自分のことばかり考えるのをやめてほしい、
私のことが置き去りにされている・・・・

そんな風に感じることも
あるかもしれません。

話合いの末に
どちらかに合意できればよいですが、
そもそも人生に求めるものが違う場合は、
話し合ってどちらかが
譲る・合わせるという問題では
済まないこともあるでしょう。

そんな時は難しいですね。
決して仲が悪い訳でも
嫌いになったわけでもないから。

矢沢永吉さんの場合

このことを考える時
私が思い出す本の一節があります。

矢沢永吉さんの
「アー・ユー・ハッピー?」という本。

その中に前妻との離婚の話がでてきます。

前妻のすみ子さんは
矢沢さんが無名時代の苦しい頃から
支えてくれた人ですが、

矢沢さんが成功するようになると
だんだんと矢沢さんは
ズレを感じるようになったのです。

→アー・ユー・ハッピーより

曲を書いて、「これ、どう思う?」って、すみ子に聞く。
「いい曲ね」とは言うけれど、あとは「わからない」って彼女は答える。
「私に聞かないで。会社の人に聞いて。」
オレにはオレなりの理由があった。少なくとも音楽家の女房なら一緒に音楽のことを話し合ったり、アドバイスしてくれたり、なにかそういうことをしてほしいと思っていた。

〜中略〜
「私は朝8時に家を出て、夕方6時にちゃんと帰ってくれる男と一緒になりたかった。」あるとき、すみ子にそう言われて・・・・(中略)

そのころから夜中の酒が増えた。
オレは、さびしかった。

そして、矢沢さんは
彼女とは全く違うタイプの女性に
出会ったのです。

オレが前を見ていると、マリアもそのすぐかたわらで、同じ方向を見てた。そういう女と出会えたことがすごくうれしかった。

そして彼は、罪悪感を背負いながら
本当に苦しんで葛藤して
それでも、後に
離婚して、再婚しました。

人によっては、けしからんと言う人も
いるかもしれないけれど
でも私はねえ・・・
すごく共感するんです、この話。

人生を同じ方向を向いて共に歩むパートナー。
この存在が、どんなに力になってくれるか。

そういうパートナーを得たからこそ、
矢沢さんのその後の活躍と円熟が
あったとも言えるのではないでしょうか。

自分の人生に向き合うからこそ

自分が自分の人生を
もっと望むように生きたいと願った時。

本当にその願いが強ければ強いほど、

本当にこれからもこの人でいいのか?

という疑問がわいてくることがあっても
しかたのないことです。

そう感じてしまった自分を
責める必要はありません。

自分自身の人生への欲求を
抑えて諦めながら、
諸事情考えて現状に留まるのも
一つの選択です。

しかし、自分自身の人生への欲求を優先して
一旦精算の上、
次のステージに進むのも
悪くない選択だと私は思います。

気の遠くなるような長い時間を、
互いに食い違いながら
釈然としない思いで、
あるいは「こんなもんだ」と
諦めて生きるのはもったいない気がします。

パートナーだけではなく
他の人間関係でもそうですが
ある時期までは必要な関係でも
ある時期が来たらもう卒業、
ということはあるものです。

全部が全部、一生モノとは限らないです。

お互いに、本当に自分に向き合って
自分の心の声を聞き、
それをちゃんと伝えて
話して話して話し合った末に、
やっぱり向いている方向が違うのなら。

卒業の時、潮時というのは
来る時は来ます。

もっと次のステージにいくためには、
一度「これまで」を精算するべき時が
訪れるのもやむなしと、
私は思います。

本当に、魂の底から
次のステージにいくことを望むなら、ね。

ですから、私個人的には
お互いのステージ変化による
パートナーシップの解消は
悪いものではないと思っています。

結果として
お互いが生きたい人生を
生きられるようになるのが一番なので。
しかも、ズルズルと年取るまで引きずるより、
やるなら早い方がいいのではないかな?とも。

ただ、そこまでの決意に至るには
感情的、社会的、経済的なハードルは
山ほどあるでしょう。

実行するには
背負うものも失うものもあるでしょう。

七転八倒、修羅場も覚悟かもしれません。

だから、それを超える気概のある人は
おそらく少数なのだろうと思います。

そして、それほどのことだからこそ、
本当に自分自身と自分の人生に
ガチで向き合い
「自分の人生は自分で作る」
と肚を定めた人のみに
それが可能なのだと思います。

そして、そんなふうに肚を定めた人を
私は応援します。
そういう人はきっともっとはばたける。

思い当たる方がいましたら・・・・
さあ、がんばって!

 

アー・ユー・ハッピー?

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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