さて、今回は「カウンセリングとは」という基本的なところです。
カウンセリングって、具体的にどんなことをするのかご存知でしょうか。
一言で「カウンセリング」といってもその範囲は広く、種類もたくさんあります。
一般の方にとってはわかるようでわからない微妙な分類というのが、業界的にはあるようです。
心理の世界で「カウンセリング」といった場合、大きく言って
「狭い意味での、昔ながらの伝統的なカウンセリング」
と
「広い意味での、それ以外のいろいろなカウンセリング」
の2種類あるといっていいでしょう、
このへんちょっとややこしいのですが、説明しますね。
昔ながらの伝統的な意味での「カウンセリング」
この場合、カウンセラーは何をするかというと、ひたすらお話を聴きます。
クライアントさんのお話をけっして否定も批判もアドバイスもせず、ただただ共感して聴く。
そのように話を聴くことに特化したカウンセリングを「傾聴カウンセリング」とも呼び
これは「カウンセリングの父」とも言われるカール・ロジャーズが確立して近代の主流となったスタイルです。
徹底的にお話を聴いて共感していく中で、クライアントさんご本人の気持ちの整理がついたり、ご本人の中から最善の答えが浮かび上がってきたり、といったメリットがあります。
デメリットとしては、顕在意識(わかっている意識)レベルの話に終始するので、深層心理まで扱えないこと。
それゆえ、問題の本質がなかなかみつからなかったり、ご本人が変化するまでに膨大な時間がかかる、といった点があります。
1回60分のセッションを毎週のように1年も2年も受けて、やっと「最近気分が変わってきたかも」ぐらいの変化が認められるような、そんなペースが当たり前だったりします。
「その時はスッキリしたような気がしたけど、やっぱり元に戻った。」という声もよく聞きます。
必然的に、時間もお金も長期にわたってかかってしまいます。
その後の色々なカウンセリング
現代になってくると「そういうペースのカウンセリングではラチがあかないでしょ!」と主張する人たちも出てきて、
もっと解決に向けて積極的に介入したり提案したり、あるいは行動を変えるようアプローチしたり・・・
といった様々な手法が百花繚乱するようになりました。
もっと深層心理に踏み込んだ「セラピー」といわれる分野まで含め、現代は様々な手法を自分なりに組み合わせたスタイルのカウンセリングをする人も多く、
そういう様々をひっくるめて広義の「カウンセリング」といっています。
現在、広い意味では「セラピー」と「カウンセリング」はあまり区別がないといってもいいのです。
ビリーフリセット・カウンセリングのスタイル
で、私のやっているビリーフリセット・カウンセリングは? というと、
後者のハイブリッド現代型でありまして、一般的な「傾聴カウンセリング」とは全然違うものです。
ビリーフリセットの特徴は「深層心理(潜在意識)を探求し、変容させる」ことです。
潜在意識とは、クライアントさんご本人も気づいていない領域ですから、
単にお話を聴いているだけでは無理で、こちらの見識眼といろいろな技法や手順が必要になってきます。
カウンセラーがリードしながら様々な手法で実験やワークをしつつ、スピーディに問題の核心・根っこをみつけて、土台から変えていくようなイメージ。
それがビリーフリセット・カウンセリングのスタイルということになります。
そういう意味では「カウンセリング」というより実は「セラピー」に近いのですが
セラピーは意味としては「治療」ですから、なんだか病気の人を治すようなイメージがあって、私はしっくりこないのです。
だから、意図的に私は自分のやっていることを「カウンセリング」といい、自分のことも「セラピスト」ではなく「カウンセラー」と言っています。
ややこしいですね。要はどっちだっていいってことです。
ビリーフリセット・カウンセリングのメリット
で、ビリーフリセット・カウンセリングのメリットは、なんといっても早いこと!
かつ、本質的な自己理解と変容がわかりやすいことです。
私の場合、1回のセッションは2時間。
早ければ1回で、少し時間がかかっても3回〜6回あれば、確実に変化を実感できます。
なぜなら、あれもこれもといった問題の「枝葉」ではなく、いちばん「根っこ」にアプローチするからです。
根っことは、問題を生み出している無意識の構造のことです。
無意識に仕込まれたさまざまなビリーフ(信じ込み)こそが問題の根源だというのが、ビリーフリセットの考え方です。
その根っこを見抜いて変えていくわけですから、これは人生の土台レベルで変わるかなり強力なツールなのです。
私個人的なことをいうと、私は「根本」とか「本質」とか「そもそも」とかが大好きで。
なので、遠回りしないで早く元から変えようよ!って思っちゃう。
そんな性分だからこそ、ビリーフという概念に出会った時「これだ!」と思ったのです。
これで根本の謎解きができる!って。
そこから、私なりに効果的と思った理論や手法をアレンジしてまとめていったのが「ビリーフリセット」というわけです。
おかげさまで、変わることにしっかりと腹を決めてこられた皆さんが、私のことを嗅覚で探り当ててセッションにいらしてくださいます。
1回〜数回のセッションで「長年の謎が解けた。荷物が降ろせた。感じ方が変わった。」等の声を聞かせていただくと、ほんとによかったなーと思います。
というわけで、一般的な意味での「カウンセリング」と「ビリーフリセット・カウンセリング」の違いはこんなかんじです。
根本的な謎解きが好きな方にとっては、向いていると思います。
そんな特徴に共感する方達がBLCに学びにきて、人さまのビリーフを見抜いて外せるようになっていってます。
仲間が増えていくのは楽しいですね!