実録・思考が現実を呼んでる話

あるお昼時の小さなできごと

昨日、とあるインド料理店でお昼を食べていた時のこと。

隣の席に、一人のミドル女性(つまり、おばちゃま)が座り、店員さんに料理を注文していました。

それがね、横で聞いていて、なんとなく口調がこわいの。
命令調というか、偉そうというか、
たとえるなら、ダメな部下にウンザリしながらダメ出す上司の口調、ってかんじ?

実際、服の印象からするとなんかの役職とか、バリバリ仕事してる系の雰囲気なので、それなりのポジションの方なのかもしれません。

私は声だけ横で聞いて
「あー、なんかトゲトゲしてるなあ」と思ったわけです。

さて、私はやってきた自分のジャスミンティー付きランチセットを何事もなく食べていたのですが、やがて料理が運ばれて食べはじめたお隣のおばちゃま

「すいません!」と店員さんを呼び止め
(またトゲっぽいんだ、声が)
「ごはんが来てないわよ」
店員「あ、失礼しました」
そのうち、ごはんは来たらしいです。

そしたらまた
おば「ちょっと、すいません!」
(イライラ度上がった!)
  「ラッシーはまだなの?」
店員「はい、ただいまお持ちします」

しかし、ラッシーはなかなか出てきません。

やがてイライラ度がさらに増したおばちゃま。
いちばんフロアを仕切ってそうなインド人男性をつかまえて

おば「あなたマネージャーなの?ラッシーがまだ来てないんだけど。」
印「いえ、あっち。」と別の日本人男性を見る。
日「申し訳ございません」

やがてマネージャーらしき日本人男性がラッシーを持ってきました。

少ししたら、またおばちゃま
「すいません!」日本人マネージャーを呼び止める。
日「は。」
おば「これね、ここのとこ汚れてるのよ。こういうことやってたら信用なくすわよ。」
日「たいへん申し訳ございません。以降このようなことがないように注意いたします。」

しおらしく完全にクレーマー対応モード(?)になるマネージャーさん。

私は直接見なかったけど、横で音声でぜんぶ聞いちゃった。
そして、こう思ったね。

おお!
まさに「思考が現実を作る」とはこのことだ!
と。

世界観の通りに現実が作られる

つまりですね。

このおばちゃまは、もともと「イライラして、人を責めたい」モードでもってこのお店にやってきたのです。

人にはそれぞれ、自分の見ている世界があります。
その人が、世界をどういうものだと思っているか。
それが世界観ですが、
その人の現実というのは、その世界観の通りに作られます。

不思議なようですが、その世界観に沿った筋書きが、その人の現実にはちゃんと起こるようになっているのです。

「世の中は私のことをいつも理不尽に責めるものなのだ」という世界観を持った人には、「私が理不尽に責められる」という出来事がしょっちゅう起こります。
だから「ほらやっぱり、いつも私が責められる」とその確信を深めていく。
そういう仕組みです。

不思議なようですが、心と現実っていうのはそれくらい密接なのです。

さて、このおばちゃまの場合、おそらくこの世界は
「どいつもコイツも使えない、ダメなヤツばっかりで困っちゃう世界」
なのかもしれません。

おそらく職場でも、そういうふうにイライラ過ごして、この日ランチに来ているのかもしれません。

それは別の例えをすると「周波数」です。
そういう状態で「ダメ出し周波数」を強力に発して、お店にやってきた、と。

そうするとね、
私や他のお客さんでは、何も問題なく料理も飲み物も運ばれ、気持ち良く食事しているのにもかかわらず、このおばちゃまのところだけ料理がこない。飲み物こない。食器に汚れが残っている・・・というわけです。

もちろん店員さんが意図して嫌がらせしているわけじゃありません。
そんなヒマないですしね。

意図せず、なんか知らんけど、抜け落ちちゃった。
たまたま、ミスが当たっちゃった。
なんかエアポケットのようなものが生じちゃった。

他の人には何の問題もないのに。
そのおばちゃまに限って。

それってやっぱり「周波数が呼んだ」んだと私は思いましたね。
その周波数に響いて
なんらか磁場の歪みのようなものが起こり
ミスがそこに出るんです。
誰も意図せず、ね。

人間は無意識に、周波数の響き合いをしているものです。

で、結局おばちゃまは、望み通り
「イライラできて、人を責められる」んです。
もちろん無意識だけどね。

これ、アドラーのいうところの「目的論」てやつですね。

で、「ほらやっぱり!もう〜  どいつもコイツもダメ!」と、おばちゃまワールドの世界観をさらに強く証明できる、と。

これ、ビリーフリセット®でいうところの「強化モード」ね。

だからほんと、自分の持つ

・世界観、前提
・無意識の目的
・発している周波数

て重要!

自分の中のこういうものが
自分の見ている現実を呼ぶのだなあ

こんなお昼時の些細な出来事から
私は考察しちゃったのでした。

はい、今日の教訓。

世界を責める前に、
自分の世界観と周波数を
問い直しましょう。

あ、ちなみに今のおばちゃまの例は
ぜんぶ私の勝手な推測なのでご了承ください。
ほんとは違うかもしれませんよ。

おばちゃまは普段はとっても優しい人だけど、この時たまたま人生史上最悪のトラブルに巻き込まれ中で、たまたま例外的に機嫌が悪かっただけ・・・かもしれませんから。

余計な勘ぐりして、ゴメンなさいね ♪

思考と現実のカラクリをもっと知りたい方、
「強化モード」ってなにそれ!?と思った方は
ビリーフリセット初級講座 へどうぞ!

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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