もう実家を出たい人へ。チャレンジ!実家の重力圏からの脱出!

大人になっても、30過ぎても、40過ぎても・・・
仕事があっても、収入があっても、やる気があっても・・・
なぜかいつまでも実家にいる人がいます。

あ、もちろん、家業とか田畑とかがあって
自分もそれを継ぐことにコミットしていて
だから実家にいる必要性が本当にある方は別。

そういう方にはたぶん別のミッションがあるので
今日の話は関係ないかもです。

そうではなくて、物理的現実的に
実家にいる必要性はぜんぜんないのに、
むしろ早く出たいと思っているのに、
でも・・とか、まだ・・とか、だって・・とか言っている人へ。

今日はちょっと背中をドン!と叩いちゃうメッセージです。

このことについては、以前の記事にも詳しく書いてあるので
ご参考にしてください。

参考→ なぜかいつまでも実家を出られない人のジレンマ

実家を出たいのに
なぜか実家を出られない人の根底にあるもの。
自覚できないくらい心の深いところにあるもの。
それは。

1.親を見捨てる罪悪感

2.親は弱くてかわいそうな人だ、という思い込み
です。

親を見捨てる罪悪感

「実家を出たい!」と意識の上では言っているのに、
実は無意識レベルでは

自分が出て行ったら、親が
ダメになっちゃう

傷ついちゃう
頼るものがなくなっちゃう
生きていけなくなっちゃう

こういう予測をしていることがよくあります。

だから、絶対に自分が出て行くわけにいかないのです。

そんなことしてしまったら、
親を見捨てることになってしまいますから。

泣かれて恨まれてしまうような気がしている
自分がすごく悪くて、ひどくて、
冷たい人間になってしまうような気がしている
罪を背負ってしまうような気がしている

これが「罪悪感」というものです。
あくまでも、そういう気がしているだけなんだけれども。

実家から出られない人は
この自分の罪悪感と向き合う必要があります。

親は弱くてかわいそうな人?

自分が出て行ったら、親が

ダメになっちゃう
傷ついちゃう
頼るものがなくなっちゃう生きていけなくなっちゃう

と思っているということは

つまり、ぶっちゃけると、親のことを
弱い人、力のない人、かわいそうな人
だと思ってるってことです。

てことは逆を返せば、自分のことを、親よりも
強い人、力のある人、背負える人
だと思っているってことです。

よね?

だって、あなたが親を背負ってあげないといけないわけでしょ?
そうでないと親はダメになっちゃうわけでしょ?
親は「かわいそうな人」で自分は「助けてあげる人」なわけでしょ?

ええ〜〜!それほんと??
なにその 上から目線!?(笑)

そもそもどっちが子供なの?
どっちが大人なの?
養って背負ってもらってたのはどっちなの?

あれれ?

これね、すっごくよくある勘違いなんです。
ちっちゃい頃から家族の中でいろいろあるとね、
子供であるあなたは
愛のつもりでいろんな勘違いをしてしまうんです。
「自分がお母さん、お父さんを守らなきゃ!支えなきゃ!」ってね。

その勘違いが
30になっても、40になっても解けてないんですね。

でも結論からいいます。

そんなこと子供が心配しなくていいから。
大人のことは大人に任せときゃいいから。

この家の責任者は父と母!

あなたじゃないのよ。

そして、

お母さんにも、お父さんにも力がある!
あの人たちは大丈夫だ!

って、あなたの脳の中身を書き換えてください。
早急に!

でないと、いつまでたっても
「実家のゴースト」が背中にべったり乗っかって
自分の人生を生きられませんよ。

結局「昔ながら」に引き戻される、実家という「場」の重力

実家というのは
親やそのまた上の世代の人たちが作った「場」です。

その「場」の中に、私たちは赤ちゃんとして
ポンッと放り込まれたようなものです。

「場」にはもうすでに、たくさんの価値観と様式と
これはこういうものという膨大な「常識」が
空気のように満ちています。
私たちは否応なくそれを吸い込んで育ちます。

「場」にはそれらの総体のような
独自の見えない重力がはたらいていて
構成員である家族に絶えず影響を与えています。

生まれてこのかたずーっと実家にいるということは
必然的に、ずーっと実家の空気を吸い
そういう実家の重力圏内で暮らしているということです。

私たちが地球に暮らすためには重力が必要であるように
その実家の重力は、
家族が暮らし、私たちが育つためには必要なものでした。

けれどそこには限界があります。
実家というのはやはり旧世代の人たちが作った「旧世界」なのです。

子供として生まれてきた私たちは、
本来、やがて自立して親とは別の人間になっていく存在です。
新しい価値観、自分らしい生き方、次の世界
を作っていく人間です。

しかし、どれだけ自分が
「新しい価値観、自分らしい生き方、次の世界!」と願っても
実家の重力圏内にいたら、
根本的なところで、結局引き戻されます。

その家・場の中では
あなたは相変わらず「息子」や「娘」という位置付けのままだからです。
位置付けの中に固定されていると、なかなか人間、変われません。

結局、昔ながらの親。
結局、昔ながらの自分。
結局、昔ながらの関係性。
結局、昔ながらの習慣性。

どうしても、そこに戻ります。

なぜか力が出せず、足腰立たない理由

生まれてこのかた実家を出たことがないということは、
それ以外の足場を知らないということです。
自分で自分の生活の足場を作る体験がないということです。
根本的なところで自分の生活の責任を背負う体験がないということです。

この体験がないと、なかなか
自分が本来もっているはずの力を信頼することが難しくなります。

いつも昔ながらの習慣性の中に引き戻され、
いつも実家の重力にエネルギーを吸い取られる。
動けるはずなのに、足腰が動かない無力感。

これは自分の人生を生きる上で
かなりデメリットだと思います。

これじゃー、いつまでたっても力が出ませんわ。

だからこそ

「やりたいことやって生きたい!」 とか
「自分らしく生きたい!」とかいうんだったら
とりあえず早く実家出なよー!!

と、私は叫びたいわけです。

ちなみに私は28まで実家にいました。
やっぱり実家を出て初めて、
自分の人生始まったという実感があります。

こればっかりは体験なので。
やってみない限りわからないことってあるな、と思います。

反抗期の意味とは

ロケットが地球の外に出るために
どれだけのパワーのエンジンで地球を振り切って出て行くか。
あれ、かなりすごいでしょう。
それだけ地球の重力圏から脱出するというのは
たいへんなことなんですね。

私は、実家の重力圏というのはそれぐらい重いと思っています。
どんなに文句タラタラ言ってたって
なんだかんだ、そこって居心地いいからねー。

だから、そこから脱出するためには、
いっぺん思いっきり背を向けて
蹴っ飛ばすくらい全速力で駆け抜けて、振り切らないと。
妙な居心地の良さを、自分からぶっこわさないと。

実は、思春期における反抗期というのは
そういう意味があるのではないかと私は感じています。
心理的に、実家重力を振り切る体験です。
親に背を向ける体験です。

実際に一人暮らしをするとかしないとかの問題じゃないんです。
心理的な次元で「親に背を向け・蹴っ飛ばし・振り切る」をやることに
反抗期の意義があるんじゃないかと思います。

そうやってはじめて、
「親と子」という位置付けから
「互いに人間」という位置付けへのシフトが始まってゆくのでしょう。

そういうわけで、ちゃんと反抗期をやった人は、
既にそのベースができている可能性があります。
そういう人は、それほど抵抗なく
あっさり実家を出て暮らしていたりするかもしれません。

しかし、反抗期がなかったとか、今までそれができなかった人。
かつ、いつまでも実家にいる人にとっては
ここがチャンレンジのしどころです。

反抗期がなかった、反抗できなかったという人は
おそらく前述した「罪悪感」と「親はかわいそう」を
強く持っている可能性があります。

まずは、自分の中のそれをクリアすると、
そうとう人生変わるはずです。
一人で向き合うのが難しかったら
カウンセラーの力を借りるのもよいですね。

私の場合、このテーマはかなり得意ですし
たくさんの臨床実例を持っていますので、
じっくり納得のいく形でクリアしていけるでしょう。
道筋はちゃんとあります。

実家の重力圏から脱出せよ!

でも、あーだこーだ考えず、
自分一人で思い切ってぶっちぎるのもアリですね。
なんでもいいから出てみー!というやり方です。

やれるんだったらやってみてもいいんじゃないですか。
はい、今から物件探し、どうぞ!

チャレンジ!実家重力圏からの脱出!

そんなぶっちぎり派チャレンジャーの皆さんに
エールを送ります。

さあ、ここで
罪悪感がヒリヒリするかもしれない。

いいでしょう。

ぶつかっても泣かれても
嘆かれても悪態つかれても

振り返るな!
泣きながら蹴っ飛ばしていけ!

無力感に足が立たず、目の前が真っ暗になるかもしれない。

いいでしょう。

不安でも怖くても
孤独でも自信がなくても

やらない理由にするな!
泣きながら自分で足を運んでいけ!

ちょっと「巨人の星」入ってます(^ ^)


一度ぐらい自分のことだけ考えて突っ走ってみる。
一度ぐらい自分一人で矢面に立ってあがいてみる。

それがチャレンジ。

そうやって、実家重力を振り切って
無重力圏まで猛ダッシュしてたどりついて
やっと一人になってふと振り返った時。

そしたらね。

きっと新しい目で
今までの家族、親、自分のことを見ることができます。

新しい目で、世の中のたくさんの人のことを
見ることができます。

地球の外に出ないと、地球のことは見えないように
いっぺん外に出ないと
見えないこと、わからないこと、腑に落ちないことが
たくさんあります。

気がついたら
前より少し、足腰がしっかりしているかもしれません。

もっと広く豊かで多様な世界の空気をたくさん吸って
自分の力を取り戻していきましょう。

そうしていいんですよ。
あなたも親も大丈夫です。

参考記事→出て行くことを恐れない


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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