自分にOKを出して前に進む!

「本当にやりたいこと」にOKを出す・3

Kさんとのミュージック・セラピーのセッションが始まりました。

今の鬱々とした状態 → 転換の合図 → お花に触れている時のハッピーな状態
という流れだけを決めて、私たちは演奏に入りました。


前回までの記事 
「本当にやりたいこと」にOKを出す・1
「本当にやりたいこと」にOKを出す・2

Beautiful tingsha cymbals in healing blue light

■鬱々とした音楽、そして転換へ

Kさんはその「鬱々とした状態」の気分をご自分の中に呼び出しながら、
色々並んだ打楽器類の中からこれと思う楽器を選び、手に取りました。

私はピアノに向かうと、もうそれほど相手の方を見ません。
むしろ、目を閉じ気味にして、
相手の方が感じている感情に自分の意識の照準を合わせ、
その気分に意識を同調させながら、相手の出す音を待ちます。

最初にKさんは、澄んだ音が響くフィンガーシンバルを鳴らしました。
清浄で美しい音でありながら、どこか寂しさや不安定さを感じさせるような・・・
そんな気がしたので、私もその音に応えるように、
少し不安感を混ぜたベルのような音程を空間に響かせていきました。

Kさんは思いつくままに色々な楽器を手に取り、感情の動くままに、
手の動くままに、色々な音を出していきました。
私は、聴こえてくる相手の音を直感で受け取り、
感応して出したくなった音を、手の動くままに出していきます。

受け取るものは音でありながら、また彼女自身の心の声でもあるのです。
その声に、相づちを打ったり、復唱したり、時には包容して支え、
時には言い返し、あるいはさらに煽り・・・と
その方のプロセスが向かおうとする方向へ向かうことを一番の目的にして
ついていきます。

やがて音楽は速さと激しさを増してきました。
激しく強い音が続きますが、スカッとするかんじではない・・・・
グルグルと同じところを回るようなもどかしさと焦燥と苛立ち・・・・
私もピアノの低い音域で、濁った和音を延々と続けました。
理屈を超えたところで
「ああ、Kさんが感じていたこの数年間というのはこれだったんだな」
とわかりました。
ふと楽器を叩いているKさんを見ると、涙が伝っていました。
音楽はそのまま袋小路のようなところに入っていき、
お互いに「ああ、これでもう十分だな」という意識が通じたので、
「転換の音」にいくことにしました。

徐々にピアノをやめて手を伸ばし、
ツリーチャイムを高い方から低い方へシャラシャラ〜〜〜と鳴らしました。
あっという間に場面は転換しました。

■最高にハッピーな音楽

Kさんはほっとしたように一息つき、
お花に関わっている時の最高にハッピーな感じへと気分を変えていきました。

ティンシャというチベットのベルが鳴りました。
それを聴いて私の指は、すごくシンプルでゆったりした
東洋的な音階のメロディーを弾き始めました。
何か蓮の花が咲くような、ほっとするようで、神聖なようで・・・
そんな世界が広がりました。

そんな美しい世界にお互い遊んでいるうちに
だんだんと音楽は楽しい方向へ展開し、
最後は木琴がすごく速い勢いでかけまわりました。
私もそれを軽快なリズムで支えたり、まねして高い方で転がったり
同じタイミングに合わせて叩いたりして
元気があふれて止まらないような音楽になってきました。

「即興で演奏したら終わり方はどうなるの?」
という疑問も持たれるかと思いますが、
不思議と音楽の世界の中では「あうんの呼吸」でわかるのです。
お互いに「あ、終わりだね。」と通じ合い、パーンと潔く音楽が終わりました。

Kさんは目に涙を浮かべながら、にっこりされていました。

私も経験がありますが、こういう時の涙は、悲しいとか嬉しいとか、
そういう言葉でいえる種類のものではないんです。
自分自身の真実に触れた時、涙というのは自然にあふれるものなのです。
「そうか!わかった!」と腑に落ちたものがあったことを
Kさんの表情は語っていました。

■音を出して、自分の真実に気づく

演奏を終えて、私たちは語り合いました。
私  「すごく怒ってたね?」
Kさん「怒ってた。こんなにマグマのようなエネルギーが
    自分の中に溜まっていたなんて、ビックリした。」

そうなんです。
音のすばらしいところは
自分で気づいていない自分自身の真実が現れるところ。
気づいていないからこそ
音という形で体を通して、耳に聴こえる状態にしてあげると、
自分で「そうなんだ!?」とわかる。

そして、感情のすばらしいところは、
きちんと気づいて感じてあげると「わかってくれたらもういいんだよ。」と、
スッと蒸発していってくれることです。
だから、音を出すことで十分にその感情を感じて、表わして、外に出してあげると、もうスッキリして、自然と次の場所に進みたくなるのです。

逆に言えば、そうやってきちんと気づいて感じてあげない限り、
いつまでたってもマグマのように
地中にドロドロとうごめくことになってしまうのが、感情だと言えます。

とはいえ、言葉で怒りや寂しさなどのネガティブな感情を表現するのは
なかなかハードルが高いものです。
「バカヤロー!」とか思いっきり叫ぶのはちょっと恥ずかしいし、
叫べるような状況もなかなか作れませんよね。

そういう意味で、音で感情を出すというのは比較的やりやすいのです。
ミュージックセラピーにおいては、きれいなことばかりやる必要はありません。
怒りでもドロドロでもモヤモヤでも、汚いものでも、いくらでもOK。
「あるがまま」でOKなのです。
「あるがまま」になれないとしたら、そこにも探求の糸口はあります。

そういう内的な動きを、
言葉を超えたところで、体を使ってエネルギーとして表現し、
出た音を感じて自覚することができる。
感情を出すことと、感情に気がつくことがいっぺんにできるところが、
セラピーとして音楽を使うことのパワフルな点であると言えるでしょう。

この数年、自分を塞き止めていたものの正体がわかり、それを解放し、
また、本当に愛する世界も実感したKさん。

では、これからどうしていこうか?お花に関わっていくには?

そう考えた時に
「でも・・・今からお花の世界を戻るには〇〇だし、〇〇がないし、
〇〇は不安だし、〇〇が・・・」と
色々とできない理由を述べる「もう1人のKさん」が出てきました。

そこで、私はもう一つ、新たな即興を提案しました。

次回へ続く。

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即興音楽療法の諸理論〈上〉
ケネス・E. ブルーシア
人間と歴史社
音楽療法の本―もう一人の自分と出会う

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