前回からもう1ヶ月以上も更新が途絶えてしまっていんですねー。
ずっと作曲に追われていました。アニメの劇伴(背景音楽のこと)。
フルタイムで大学に行きながら、それ以外の時間での作業になるので、
どうやって時間をひねり出して配分するかで頭がフル回転になり
二足のわらじが火を吹きそうな勢い・・・
そんな中、11月に入って無事レコーディングも終わり
それなりに満足いく出来上がりになりそうです。
昨今、何でもかんでもコンピュータとシンセで済ませてしまう傾向のご時世、
今回は、弦楽器・管楽器・ギターやパーカッションなど、
生の楽器をたくさん使った贅沢なレコーディングが実現できて、
自分の本来の力を思い切り注ぐことができたような気がします。
ある時期「もうやりたくないことはやらない!」ということにしたんですが、
こうやってちゃんと、やりたいことができる機会を頂くのは、ありがたいことです。
この仕事をしていて楽しいのは、
感性、技術ともにすばらしい演奏家の方達にたくさん出会えて、
その方達の一つ一つの仕事が結集した、曲の出来上がりを目の当たりにできること。
作曲家と演奏家の関係っていうのは、
建築家と職人の関係にちょっと似てるかもしれません。
建築家(作曲家)が書いた図面(譜面)を実際の建物(音楽)にするために
大工さんや色んな職人さん(演奏家)が
それぞれの素材と技術を提供していくわけですから。
彼らがいないと、書いたものが現実化はしないわけです。
惚れ惚れするような職人さん、ていうのが、やっぱりいるんですよ。
レコーディング現場は色々な意味でスリリングだし、
自分はまだまだだな、と思うことも多いけれども、
そういう職人的演奏家の皆さんの演奏と向き合っていくのは
やっぱり楽しいな、と思います。
さて、この件が何の作品なのかは、
もうちょっとお待ちくださいませー。