大塚 あやこ 音楽によって、ご自身の内側の感情を十分に感じて、解放することができたKさんは
長い間封印していた、本当に大好きな「１番」に
OKを出すことができました。
前回まで
「本当にやりたいこと」にOKを出す・1
「本当にやりたいこと」にOKを出す・2
「本当にやりたいこと」にOKを出す・3
「本当にやりたいこと」にOKを出す・4
■「１番」にOK出すと「２番」にもOKが出る
Kさんはそれ以降、どうしても自信を持てなかった「２番」である、
セラピストのお仕事についても充実するようになり、
自信を持てるようになったといいます。
不思議なもので、自分の本心からの「１番」にOKが出せたら、
いろんな流れが良くなって、「２番」やその他も、楽しく充実してくるんですね。
これは、私自身にとっても「なるほど！」という学びでした。
後日、Kさんはご自身の体験を文にまとめてくださいました。
ご本人の言葉がすばらしくその実感を語ってくださっているので、
一部ご紹介させていただきます。
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ほんとに好きなことは我慢させて、他の道で生きてく人って
たくさんいるかもしれませんね。
一番にOK出せたら楽になりました。
胸のつかえがとれたというか。
身体でいうと、
血管だってサラサラの血が流れてたはずなのに、
長年の不摂生・生活習慣病で、高血圧や糖尿病の一歩手前まできたりして、
サラサラからドロドロになっちゃうように、
心も長年の我慢でエネルギーが出せずに苦しいから
言い訳つくってるうちにがんじがらめに自らを不自由にしていく。
なんかやる気がでない？！
なんか変だ？！
おかしいと思っても理由がわからない。
なんでなのかはわからないまま、すっきりしない。
たまに瞬間的に？？？気がついても、微かなシグナルは見落とされ、
鬱々とエネルギーが停滞していく。
どんどん鈍く感じないようにすることで正当化して、
これでいいんだ、私の選んだ道だもの、私は幸せものだなんて、
それがなまじ本気で思っているから、よけい一番好きなことの発露は迷宮入り。
心もボロボロの血管と一緒だった。
いつも腹の底のマグマみたいな激しいものの取り扱いがわからず
どうしたらいいんだろう…
やりたいことしてるのに…
なのにどんどん怠け者になってく。
やれることを後回しにして
いったい自分で選んだ道なのに
なんで力がでないんだろう？？？
もっと情熱もって本気で打ち込みたい…
おかしいでしょ、こんなにいろいろ取り組んでいるのに
やってもやっても自信がもてないなんて…
情けなくなる。
楽器を鳴らしながら
花が一番好きなのに我慢させて、「花の仕事は出来ない」と心に蓋して
鍵かけた理由を振りかえってみたら
いまさらどうする気？
ムリムリ
仕事なめてんの
できるわけないじゃない
無理
何ふざけたこと言ってんの！！
などなど・・・・・・
でるはでるは
ここまで自分に
駄目だしするなんて
それにしてもひどい言葉あびせて
なんてむごい仕打ちを自分にして
自分があまりに可哀想で
馬鹿バカ馬鹿やろう～って気持ちで楽器をたたいていました。
自分に激しい怒りを感じてガンガン叩いてるうちに、どんどんエネルギーが変化して
閉じ込めた感情が発散されていくのが体感できて
化けの皮が自然に剥がれちゃうというか
音を叩いているうちに、気持ちがどんどん変わっていくのです。
不思議なくらい感情の変化とともに、
彩ちゃんのピアノの調べが綺麗で涙がでてくる。
こんな解放は初めての体験でした。
そしておわってから、ともかく気持ちが軽くなって、楽になりました。
笑っちゃうのは
一番にOKだすと二番もOKがでちゃうことです。
我慢しないということは
なんて心が軽やかで、なにやってもOKというのがスゴく心地良い。
今まで、自分自身に制限かけて、
ブレーキふみながら一生懸命、前に進もうとしてたんですね。
それがリミッター外れて
これからは猛スピードだそうが、普通に歩こうが走ろうが
その時々、自分の一番心地良いペースでいいじゃない
というような感覚です。
天からの贈り物のように色々なアイディアも浮かんでくるし。
二番のセラピストの私もとっても充実してます。
ちゃんと自信持てるようになってきました。
やっぱり私、セラピストとしての経験もちゃんと積んできてたんですね(笑)
一番二番という言い方もあるけど、私にとってセラピーと花は
静と動、陰と陽、両方私の中にあるものです。
片側勝負じゃバランス悪すぎた。
二つのエネルギーは出し方がちがっていて、表現方法も違う。
でも二つとも自家発電エネルギーみたいに
私自身をどんどん愛で満たしてくれるものだということにも気がつきました。
ほんと
大好きなことは爆発的なエネルギーがでます。
大好きなことにも、大変なことやうまくいかないことなんて山ほどあるけど、
大好きなことは、はたからみたら苦労でも本人にそんな自覚ないし、
大好きなことは、障害も踏みつけてよじ登って走っていけるほど
エネルギーが強烈です(笑)
情熱がこんこんと湧き出る。
沸いて沸騰(笑)
ありがとう
おもいきり
幸せ(*^_^*)
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■「Okを出す」ことの大きな意味
私たちは、自分の心の中に
あっては困るもの、ダメなもの、危険なもの、ないことにしたいもの
を奥深くしまっています。
ダメだと思っているので
無視したり、隠したり、押し込めたり、ないことにしたりしています。
そうしておかないと大変なことになると思っているから。
これを認めてしまったら、出してしまったら
恐ろしいことが起こると思っているから。
しかし、皮肉なことに、そうやっていると
心はどんどん重くなり、流れが悪くなって、元気がなくなってくるんですね。
けれど、本当はあったものを「あった！」と見つけてあげて
「あってもいいよ。こっちへ出てきて一緒にやろうよ。」と言って
ポン！と出してあげたら
恐ろしいことが起こるどころか、あら不思議
スッキリ軽くなって、元気が出てくるんですね。
隠し通していた「その子」は、悪さをするどころか、
自分にエネルギーをくれるものだったりするのです。
つまり「OKを出す」というそのこと自体に、たいへん大きな意味があるのです。
■自分の本来のパワーを取り戻す
自分にとっての「１番」をみつけてしまったからといって、
今すぐ仕事を変えなきゃいけないとか、会社をやめた方がいいとか、
なにもかも放り出すことになるとか・・・
そういうわけではないのです。
自分が持っているものに「OKを出す」「認める」ということによって
私たち自身の本来使えるはずのパワーが、グン！と100%に近づいていく。
そこがポイントです。
そりゃそうですよね、
自分の一部を「ないこと」にしているなら、
本来100%のパワーは、何10％分も「ないこと」になっているわけですから。
滞っていた流れを通し、本来のパワーを取り戻してこそ
新たな判断、新たな選択、新たな行動をする、元気とゆとりがあふれるわけです。
そのパワーとゆとりがあれば、これまでやっていた同じことにさえ
新たな風が吹くことだってあるのです。
その上で、どういう選択をするのかは全くの自由。
選択をする自由を得られるということは、なんと気持ちのよいことでしょう。
その自由と自己信頼を、「幸せ」というのかもしれません。
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５回という長い続き物になりましたこのトピックも、これで終了です。
真摯にご自分に向き合う１人の女性との出会いによって、
私もたくさんの学びと感動をいただきました。
音楽というツールによって、このような道のりをご一緒できたことは、
私にとっても喜びであり充実です。
「同じような状況にある方々への励ましとなれば」とのご好意で
掲載を快諾してくださったKさんに心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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