サウンドトラックはもうやらないんですか?・3

ピアノ

そういうわけで音楽療法ってことで

音楽に留まるな。何のための音楽なんだ。

燃え尽きという形で、
それまでのような音楽への愛着・執着から
離れざるをえなかった私に届いていたのは、
そんな声だったんじゃないかと
今では思います。

前回まで〜その1・ありがとう。そして今までごめん!〜

    〜その2・だからそれが何?がやってきた〜

 

何のための音楽なんだ?

いろいろ、いろいろ、巡って気がついた。
私が興味があるのは、

音楽によって人がどうなるのか?
だったんだ。

私にとって本当に重要なのは、
音楽そのものじゃない、人だったんだなあ。

人の心がどうなって、生活がどうなって、
人生がどうなっていくのか。

その人は痛みが癒され、
幸せになっていくのか。

そこがいちばん気になった。

一時の気晴らしではなく、ストレス発散でもなく
なんとなく気持ちの良い嗜好品でもなくて、
その人の人生に確かに影響を与える・・・・
そんな音楽でありたかった。

さらに、自分だけで作って不特定多数の人に向けて
いっぺんに投げかけるよりも、
目の前のリアルなその一人から
インスピレーションを受けて音楽を紡ぎ出し、
その人に関わり、見守りたかった・・・
そういう感じです。

主役は「人」なので、
音楽はあくまでも必要なら使う一つのツール。

その時その人に必要じゃなきゃ、
べつになくていい。

音楽そのものは究極、どっちでもいい。

そして、音楽療法っていうのは、
まさにそういう考え方をするんですね〜。

音楽に対して執着がなければないほど
目の前のその方のために
無心に音楽を使えるようになる。

自分のえり好みや音楽愛ゆえのこだわりなんて
なければないほど
透明に、自在に、音楽を使うことができる。

そんな音楽のやり方を、
私はやりたかったようです。

計らずして私は、燃え尽きている間に
そんな音楽療法に必要なスピリットを
育てていたということになります。

だから音楽療法だった

だから、私は自分自身の足場を、
音楽療法というフィールドに置くことにしました。

その方が私のやりたいことを説明するのに
近いような気がするから。

ただ、ややこしいことを言うようですが、
別に私は音楽療法そのものがやりたいわけではなくて、
あくまでも人の人生に寄り添いたい、
そのために私は音楽という使えるツールを持っているので、
とりあえず分類としては音楽療法ってことで・・・
そういう感じなんです。
わかるかなあ・・・。

「それで、サウンドトラックはどうなるんですか?」

そうそう、それです。
長くなりましたが、次回でそれが出てくる予定。

また次回へ続く。

 

音楽療法の本―もう一人の自分と出会う
内田 博美
アルク出版企画
音楽療法を考える
音楽療法を考える

posted with amazlet at 13.04.10
若尾 裕
音楽之友社

この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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