長いようであっという間のようで、でもやっぱり長かった大学前期もそろそろ試験期間に入り、あと少しで夏休み!
今年は私も、音楽療法の実践編というかんじで、卒業後のヴィジョンに向けて着々と準備をしています。
その準備の一つが写真のように、色んな楽器を揃えていくこと。
まだ他にも写ってないものがありますが、これらは私がこれから個人的に活動していく上での、いわば「商売道具」です。
もちろん、今行っている大学でそのようなことを求められているわけでは、全然ありません。
学校では学校の実習があるのですが、そこはそれ、なんてったって私は社会人なので、学校の枠におさまらない独自の行動を起こせるわけでして。
このような楽器を使う1つ目の場所は、高齢者施設になります。
集団セッションといって、入所の方皆さんで歌を歌ったり楽器を鳴らしたりする時間のために使います。
おかげさまで、こんど施設でそういう活動をファシリテートする機会を頂き、近々初挑戦で行ってまいります。
おそらく20〜30人くらいの方を前にして、皆さんの知っているような曲中心に、一人で司会進行やピアノ伴奏、楽器の目配り気配りなどをやって走り回ることになるのではないかと思います。
そして、このような楽器を使うもう1つの場所は、1対1の個人セッション。
これは私が今後、一番力を入れていきたい領域で、いわゆる健常者といわれる方達・・・会社や学校や家庭の中で日々を営む方達の中で、
自分の心のテーマを探求してみたい方に寄り添って、一緒に即興演奏をして感情を感じてみたり、音楽に乗せたイメージワークをしてみたり、といったカウンセリングを交えたセッションをするために使うのです。
こちらの方も、少しずつですが、おかげさまで何人かのご協力者を得て、実践の中で形を探っていく歩みが始まっています。
もちろん、そのような時に必要になってくるカウンセリングや心理療法のスキルに関しても、信頼できる師や仲間に恵まれて着々と学んでいる最中です。
さて、写真2は歌詞カード。
唱歌、歌謡曲、フォークなど、わりと高齢者向けのセレクトで、少しずつパソコンで打って揃えています。
今のところ、これは皆さんのため用というよりは自分のため用。
私はメロディーとコードはすぐ覚えられるんだけども、歌詞がなかなか覚えられないので、これを見ながら伴奏しようというわけです。
しかし将来的にこういう歌詞カードは、ベッドサイドに訪問しての個人的音楽療法で、患者さんやご家族に口ずさんでもらうなどする時にも役に立つと思うので、着実に増やしておきたいと思っています。
これまで長いこと私がやってきた「作曲家」とかそれにまつわるいわゆる「華やかでクリエイティブな音楽業界的 w 」お仕事からすれば、こういう世界ははっきり言って地味だし、
ダサイとか、泥臭いとか、はたまた怪しいとか、マユツバとか、何でまた、とか・・・思う人もいるかもしれません。ええ、わかりますw。
でも、細かいところにこだわって自分の音楽世界を作りあげるということにも、
「一生けんめい音楽作りました。聴いて下さい!」って、誰にどう届くのかわからない空間へ放り投げて風に任せるということにも、どうも馴染めなくなっている私がいるのです。
泥臭いけど、人間と1対1で向き合って、その人の心がどうなのか、人生がどうなるのかってとこまで、共にしてつきあってみたいっていう気持ちがわいてきてしょうがないんです。
そこで私の”音楽を扱う力”が役立つなら何よりだっていうことです。
だから、とにかくやりたいこと、やりたいようにやってみたいと思う。
そんな夏です。がんばります。
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