無理と我慢と苦労を重ねて
ぶっ倒れるまで頑張っている人は
気づかないところで
これに動かされているケースが多いです。
お母さんが笑ってほしい!!
というやつ。
皆さんの生きづらさの理由の
そもそも発端は、子供の頃の
お母さんが笑わない
という嘆きと悲しみに
起因している人がすっごく多いのです。
お母さんが笑ってほしい!!
これは子供にとっての切実な思い
であるとともに、
それがやがて固着して
お母さんを笑顔に!!
というこだわりが強い使命感となり
いつしかそれは
お母さんは笑顔でなければならない!
というビリーフになって
その人の行動原理を形づくり
気づかない限り、大人の今現在に
至ってもなお稼働中になって
その人を動かすのです。
そういう人は自分自身も
いつも笑顔でいなければいけない
と、ネガティブ感情を隠して
頑張る人になり
他人のことも
いつも笑顔にさせるよう
あの手この手を尽くします。
お母さんも、私も、みんなも、
いつも笑顔でいるべきだ!!
笑顔じゃないのはダメなのだ!!
いかに笑顔にさせるか!!
まるで「笑顔教」になってしまうのです、笑
全部無意識なんだけど。
お母さんが笑ってるか笑ってないかは
それほど幼い子供にとって
命に関わるぐらい
切実で重要なことなんですね。
それは無意識であるがゆえに
成長してもずっと残るのです。
しかもこれの厄介なところは
多くの場合、そこから派生して
お母さんが笑顔じゃないのは
自分のせいなのだ!
というビリーフにまで
一直線に突っ走ってしまうところです。
お母さんが笑わない
それを発端として
それは自分のせいなのだ
という仮説をすっかり信じ込み
それをもとに
いろんな自己否定や罪悪感、無価値観
あらゆる痛みのビリーフパターンが生じ、
それゆえに我慢・無理、苦労・大変
を引き寄せて背負い
自らを縛って自由を奪い
心身壊してぶっ倒れ
自己否定の挙句に鬱、自殺・・・
まで続く道。。。
いやほんと、これは一本道だなー
と思うわけです。
そう、デスロード。
じゃあこれ、どこに
手をつけたらいいんでしょうか?
だから、お母さん!!
あなたが笑うことが解決の鍵!
さあ笑ってください!!
じゃなくて。
私はそうは思ってなくて。
どこに手をつけたらいいのか?
それは、大人になったあなたが
「お母さんはいつも笑っているべきだ」
という考えを、やめること。
つまり、それが
ビリーフをリセットする
ということなんだけれど
そのためには
「お母さんに笑ってほしい」
と切実に願った
あの時の幼い自分の気持ちを
まず受け取ってあげましょう。
なぜそんなにも
「お母さんに笑ってほしい」
と願ったのか?
だって、笑ってくれないもんね。
だから、まず
お母さんが笑ってないことで
いかにあなたが
悲しかったか、寂しかったか、怖かったか
その悲しさ、寂しさ、怖さを
そのまま感じて、認めて
わかってあげることです。
そうだったよねー、よしよし
悲しいねえ、寂しいよねえ、
怖いよねえ、やだったよねえ
そう感じていいんだよ。
泣いていいんだよ。
と、ちゃんと泣いてあげて。
そんなにも
なんとしても
どうしても
笑ってほしかったよねえ。
そうだよねえ、そうだよねえ。
と受け取ってあげて。
なんとかして笑ってほしい!って
がんばってきたよねえ。
よくがんばったね!
とねぎらってあげて。
そして、お母さんもまた
そんなふうに、私と同じように
悲しく寂しく怖かった子供だったんだなー
と思ってみるのです。
お母さんもまた
そのまたお母さんを見て
笑ってくれない
と嘆いていたお子さん
であった可能性大です。
そんな子が
我慢しながら大人になって
迷いながらも精いっぱい生きてきた人
であったことを認めるのです。
そう、私とおんなじだね?
そうなってしまうのが人間だ。
お母さんだって人間だ。
それを認めることです。
そうすると
私も人間だったことを
思い出すことができます。
人間だもの。
あなたが24時間いつも
笑ってるわけじゃないように
お母さんだって24時間いつも
笑ってるわけがないじゃん?
ていうか、本当に24時間いつも笑ってる・・・
そんな人いますか?
私だったら
そんな人気持ち悪いわ、笑。
ウソやん!!て思うわ。
よく「ネガティブ感情が苦手です」
「自分のそういう感情を
なかなか認められません」
っていう人がいるけど
それはね、
今もなおお母さんに
笑顔だけを求めている
心の中の小さいあなたがいるから。
幼い子供はそれでいいんです。
子供の気持ちは当然だもの。
まだ視力が発達しない乳児は
目の前の顔が笑顔かどうかを
一番に認識するのだそうです。
笑顔なら安全なのです。
お世話をしてもらえるからです。
それは生存に関わる
初期設定の本能なのです。
でも、もう大人なのだから。
初期設定はもういいよね?
「お母さんは笑顔でなければならない」
この幼いビリーフとさよならして
「お母さんを笑顔にしなければ!」
デスロードを卒業した時
自分に課した
あらゆる無理と我慢と苦労から
自分自身を解放する「次の扉」が
やっと開けてきます。
それが、真の自立、
大人への道の始まりです。
参考記事