今日は、銀座の老舗フランス料理店、マキシム・ド・パリでランチをしてきました。
パリで100年、銀座で40年の伝統を誇る高級店、そうそう気軽に行ける所ではないのですが、ちょっと訳あって。
実は、昔ここでピアノを弾く仕事をしていたのです。
あれはもう20世紀のことですけどねえ。
まだ景気も今ほど悪くなかった頃で、ディナータイムには毎晩、ヴァイオリンとピアノの二重奏が演奏されていたのです。
その仕事を辞めて以来、支配人のTさんとは年賀状をやり取りさせて頂きつつも、なかなか足を運ぶ機会も無く、月日は流れていたのです。
それで時は巡って今年、GWで中日の平日まで全部休みを取った相方と「行ってみよう!」ということになり、久しぶりに伺いました。
当時からの支配人Tさんを初め、今も変わらずいらっしゃる方々が快く迎えて下さり、
懐かしい再会を楽しみました。
実はここのテーブル席でちゃんとお食事を頂くのは初めて。
演奏者として行っていた頃は、別室で「まかない」というにはあまりに豪華すぎるマキシムフレンチを、毎週のように頂いていたのですから贅沢なものですが、やっぱりお客さんとして座るテーブルは素敵な気分です。
メニューはお昼のコース「ロワイヤル」。
オードブルから肉料理まで、繊細でありつつもしっかりどっしりした直球と言う感じで、
すべてがスキなく完成されていました。
「やっぱりこれがマキシムなんだね、さすがだねー。」と二人うなずく。
特に私は「舌平目のブレゼ アルベールソース」が気に入りました。
カリッ、サクッ、という衣とソースの味が絶妙。
デザートも色々盛りだくさんで、いやー、お昼から贅沢三昧してしまいました。
お料理の詳細はこちら。
移り変わる新しいものを色々楽しめるのも、東京の良さだと思いますが、
こうして変わらないものをずっと守っている方々もすごい、と、
およそ10年の年月を経て、再会した人と場所を見て思いました。
近年、赤坂にも、もう少しカジュアルな別店舗ができたみたいです。