ドミナントの使い方に音楽レベルが出る・おしゃれな曲を作るためのコード術2

 

ポップスの作曲やってる初級〜中級者の方向けトピックです。
おしゃれな曲にしたい!と望むあなたのためのコード術、プチ知識。

前回は、普通のメジャーコード、マイナーコードのお話でした。

「ソシレファ」を卒業しよう

さて、曲がおしゃれに聞こえるかどうか、さらに重要なポイントは、ドミナントコードにあります。

ドミナントとは、つまり Ⅴ7(5度セブンス。クラシックでいう属7)。

Cのキーでいうと、ドが1ですから、5番めであるソの上にできる7th入りの和音。

つまりG7(ソシレ・ファ)ですね。セブンス・コードといいます。

メジャーセブンス、マイナーセブンス、とは種類も性格も違うので注意

セブンス・コードは、ほぼ99%、何かにとってのV(5度)の和音だと思っていいので

「セブンスを見たら5度と思え」

という格言があります。
私が作りましたw。

V(5度)の和音というのは特殊で、必ずトニック(ⅠかⅥ)に向かって転がる性質があります。

ほとんどの場合、7thがつくのが普通なので、V7と表わします。

このV7コードが、タダモノではない。

多数のテンションとその組み合わせのバリエーションを持ち、そのための色々なお約束があります。

おしゃれな曲のV7には、必ずといっていいほど、7th以外に多彩なテンションが含まれています。

そうでないと、おしゃれにならないのです。

たとえばG7をそのまんま「ソシレファ」とやると、残念ながらまじめすぎてドンくさくなってしまいます。

バイエルやソナチネの世界みたいな。

おしゃれに大人っぽくしたかったら、最低でも  9th、♭9th を入れましょう。

それプラス、13th、♭13th まで入れればグッと大人っぽく、翳りが出たり、
いわゆるジャジーなサウンドになります。

♯9th を使えば、さらにブルージーでブラックなテイストになるでしょう。

♯11th なんていうちょっと刺激的なスパイスも時にはありでしょう。

ドミナントの使い方に、音楽レベルが出る

このドミナントのところにどんな音を使っているかは、曲の雰囲気にとってかなり影響が大きいし

実は、その音楽を作っている人の勉強レベルが出ます。

なぜなら、ドミナントコードのテンションは、特有のヴォイシング(音の積み方)の定型などもあり、それなりに勉強しないと自己流ではまず使いこなせないからです。

もちろん、ストレートで素朴な曲なら「ソシレファ」でいいんです。

でも、おしゃれな曲やアレンジのつもりだったら、それにふさわしいテンション使いというものがあり

聴く人が聴けば
「あ、わかってるね」
「あ、そこまでね」
というのはわかるのです。

「ドミナントを制するものが、コードを制する。」

これも私が作った格言w。

ドミナントの話はまた続きます。

 

☆旧ブログ「大人の音楽レッスン」より
2013年11月に書いた記事を加筆修正しました。

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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