これまでの人生、あるいは
こうなっちゃった人生、を変えるには
どこからどうしたらよいのか。
それは、
自分が信じていることに気づくこと
だと思います。
自分が何を信じているのか。
自覚があるでしょうか?
私たちは、信じている時
もっと言うと信じ込んでいる時
その真っ最中には
自分で「信じている」と気づかないものです。
空気のように当たり前になっているのが
「信じている」状態。
そして、信じている通りに
自分というのは動いているので、
人生はだいたいその
「信じている」通りになっているのです。
たとえば
望んでもムダだ、叶うわけがない
と信じているなら
望んでもムダなので、望まないです。
だから、望まないので、やらない。
やらないので、叶わない。
私は愛されない
と信じているなら
いろんなことを
「私が愛されていない証拠」として見ます。
だから
「やっぱり私は愛されない」
となんども傷つくことになる。
そういうわけで、だから
そういう今を変えたかったら
信じていることを変えること。
望みを叶えたいのだったら
望んだら叶う
と信じること。
愛されたいなら
私は愛されている
と信じること。
なーんてことは
非常によく言われることで
私なんかがわざわざ言わなくたって
他にも多くの先生がよく言ってますよね。
「そんなこと、わかってるってば!」
と言いたい方も多いかもしれません。
「けど、そうとしか思えないんだからどうしたらいいのさ!」
と言いたくなる方もいるかもしれません。
確かにそうなんです。
信じていることを変えれば、人生は変わる。
そうなんだけど。
でもね、その前に必要なことがあります。
おそらくこれをすっとばして、
「信じていることを変える」ことはできないんじゃないかな。
それは
自分が何を信じているのか
気がつくこと。
「信じている」という状態の真ん中に
どっぷりと入ってしまっているのではなく
「これ」を自分は信じていたのか!と
ハタ!と気がつき
その「外側」から
「信じている」という状態を見てしまうこと。
これです。
この位置に立てた時にはじめて
「それまでと違うことを信じる」
という方向に
軌道を変えていくことができるのです。
だから、まだ急には
「信じていること」を変えなくていいと思います。
「望んでも叶わない」とか
「私は愛されない」とか
そう信じる方がはるかに落ち着くんだったら
そう信じていていい。
ただ、これからはちょっと
ああ、また私は
「望んでも叶わない」と思ったなー
と、気がついてみよう。
ああ、また私は
「やっぱり私は愛されない」と思ってるなー
と、気がついてみよう。
それ以上、
「そう思っちゃう私はやっぱりダメだー!」とか
そこにマルバツつけなくていいから。
ただ「思ったなー」とだけ思ってみよう。
なんども、なんども
「あ、また思ってる」
「あ、また頭の中で言ってる」
と気がついてみよう。
まずはここがとっても大事。
そうするとだんだん
「私、それを信じてるのかー」と
気がついてくるかもしれない。
さらにだんだん
「アレ?ほんとかな?」と
疑問を感じてくるかもしれない。
そうしたらもう、
それまでの「ギア」は外れはじめているも同然。
そこから脱出することや
そのギアをシフトしていくことは
できる状態になっていくでしょう。
そのあたりになって
いつか何かのタイミングで
「あーっ、私それを信じてるのか!」と
「信じていること」に気がつく時がくるかもしれない。
そうやって「信じていること」というのは
変わっていくのです。
気がつかずにギア入りっぱなしじゃ、
変えようもないのよ。
そのまんまずーっと走り続ける。
自分の思ってることを見る。
自分が頭の中で言ってることを聞く。
そして、思ってる、言ってる、と気がつく。
その瞬間
ギアは「ニュートラル」に入っている。
だから、チェンジすることができるのです。
だから、今すぐ変えなくてもいい。
まず、気がつく力。
これがいちばん大事。
気がつく力があれば
心は変えていけます。
その瞬間をたくさん経験することが
自分の人生を自分に取り戻す
地味だけど確かな底力になります。
それが、人生を変えていくための
地味だけど確かな習慣になります。