「我慢・大変・人のため」は昔の美徳

kappougi

あなたが我慢ばっかりしてるのは、お母さんが我慢ばっかりしてたからかもしれない。

お母さんが我慢ばっかりしてたのは、そのまたお母さんが我慢ばっかりしてたからかもしれない。

 

生き方ってクセだから。

そういうもんだと思ってたら、みんなそういうもんだで知らないうちに、そうするようになっています。

 

昔の人は

辛いこと我慢して、家族や他人のこと優先して、自分のこと犠牲にして、耐えて忍んで、がんばって生きるのが立派なんだ!

と思っていたし

 

そういうふうに生きていれば、後で何かが報われていいことがあるのだろう

・・・とみんなで信じていたし

 

そういう風にしてるとあんまり後ろ指さされずに、真っ当な人として受け入れてもらえる確率が高かったので

みんな、生き残るにはそうするのが一番だと思ってきました。

 

そう、文字通り「生き残る」ために。

 

命が生き残れるかどうかを考えなきゃいけないほど、昔は、特に女性は、普通に食べて生活するということが社会的に難しかったのですから。

 

誰かに養われて、誰かに庇護されないと、生きられない。

女性が家から追い出されたら、本当に生きのびられないか、売春ぐらいしか生きる方法がない時代だってありました。

 

そして戦争だったり、貧乏だったりもしたしねえ。

そんな中じゃあ、そりゃ我慢が一番の生き残り策にもなります。

 

自分さえがまんすれば。
自分さえがまんすれば。

 

そうやって自分を犠牲してれば、

とりあえず
よくできた娘だ嫁だ妻だ母だ
と言われます。

 

子供のため。夫のため。
親のため。家のため。

世のため。人のため。
村のため。国のため。

 

ええ、そんな時代もありました。

 

それが時代の価値観。
時代の「普通」。

 

でも、それは昔の話なんだよね。

 

実はもうそんな時代はとっくに終わっていて、女性も男性も、生きていく方法と選択肢はたくさんあります。

 

枠組みはどんどんフレキシブルになって
みんなが情報を得られるようになって
誰もが発信できるようになって

 

どんな遠くの人とも
知らなかった人とも
つながることができる。

 

行こうと思った場所に行くことができる。

知らない世界に飛び込んでいける。

職業選択の自由も婚姻の自由もある。

 

ほんとは全然、自分次第で生きていける時代なんだけど。

頭ではみんな、そんなこと当たり前にわかってるんだけど。

 

でも無意識がついてってないのね。

状況は変わってるのに、無意識が変わってない。

 

あいかわらず生き残りのためには、

辛いこと我慢して
家族や他人のこと優先して
自分のこと犠牲にして
耐えて忍んで
がんばって生きるしかないと、

無意識に刷り込まれたまんまでいる。

 

当たり前にそう思ってるお母さんが、いっつも大変そうな顔してるから、

子供のあなたも「お母さんは大変なんだ」って思っちゃった。

 

大変なお母さんをほっといて自分ばっかり楽しそうにするわけにいかないから

あなたも我慢して大変そうな顔する方が、波風立たなくてうまくいくような気がしちゃった。

 

そうやって何事においても我慢ばっかりするから、すっかり自分がわからなくなっちゃった。

 

いつのまにか、あなたも

あの頃のお母さんと同じような顔して

 

我慢、大変、我慢、大変
不安だ、イライラ、不安だ、イライラ
押さえて押さえて、時々キレる!

……みたいなパターンが代々続いてる。

 

いつまでそれやるかな?

 

時代は変わっているのです。

お母さんのアレは昔の美徳。
あれがお母さんの美学なんです。

お母さんはそれが一番と思っていたのです。

それを今さら変えろと言うのは酷な話なので、いいのです。

伝統を継承する人としてほっといてあげようね。

 

「大変だねーがんばったねー
偉いねーすごいねー」

と言ってあげれば

何より満足そうな顔をするはずです。

 

 

しかし今の美徳は昔の美徳と大幅に違うのです。

いつだって世の中は変わっていきます。

 

まず自分が幸せになる。

 

このことを堂々と叶えることが、今の美徳のトレンド(笑)なんですから。

 

私たちは今の美徳を生きる人。
それを未来につないでいく人。

そういう人になっていい。

 

もちろんあなたも伝統の継承者として後を継ぐつもりならそれでもいいけど。

 

我慢、大変、我慢、大変!
あなたのため!あなたのため!

も、ある意味やりがいがありますからね。

 

だったら好きでやっている自覚を持つといいね。

 

でもそうでないのなら。

もっと違う何かがあるんじゃないの?
と思うなら。

 

お母さんの生き方はもう気にしないことです。

お母さんと違う生き方してもいいんだよ。

 

そうだからといって
あなたが間違っているのでもなけれぼ
お母さんが間違っているのでもない。

 

ただ時代が違うだけ。
美学が違うだけ。

 

無意識にインストールされた昔の人の生き残り策と美学を、あなたはちゃんと検討、取捨選択していいし、

必要なければ削除してもいいんです。

 

昔は昔。
今は今。

 

意識の中身を切り替えたら
現実も切り替わる。

 

そんなことを知っているのも
今の美徳の一つだね。

 

それを実証して生きることが、
新しい美徳を
新しい世の中の当たり前にしていく
確かな一滴になっていくでしょう。

 

そんな昔のお母さんと家族関係についてのお話。こちらも見てね。

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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