これまで
がんばってがんばって、がんばっていた人が
もうがんばれなくなって「がんばれない・・」と言うしかなくなった時。
ご本人にとっては
ある階段を「降りた」ことになるのだろうけれども
実はその時、
魂の階段を「上がって」いるのだ。
これまで
強く、しっかり、キッチリ、生きてきた人が
もう強くもしっかりもキッチリもできなくなって
弱さをさらけだすほかなくなった時。
ご本人にとっては
もう「死ぬ」のではないかぐらいの
瀬戸際であろうけれども
実はその時、
魂は新しく「生まれて」いるのだ。
脱皮の前、さなぎの中では
いったん「これまで」というものが
ドロドロに融ける。
そして、静かな時の中で
まったく新しい形が作られ
やがて羽ばたく時が来る。
だから、今はただじっと
静かな時を味わっていればいい。
新しい魂が生まれはじめて
次の階段をもう昇り始めていることを
信じていればいい。