生きることがしんどいなら、それは本来の自分からのサイン

生きることがしんどい、苦しい・・・
だとしたら、それは
今の自分が自然な状態ではないということ。

その苦しさは
そういうサインだと思ってみるといいでしょう。

自然な状態とは
「自分の本来のいのちで生きること」
と言い換えてもいいです。

私たち人間の中には
ざっくり2種類の「自分」がいる
と思ってみてください。

一つは、本来のいのちそのものの自分

元々の。
本当の。
本来の。
そのままの。
などと言ってもいいけれど。
とりあえず一言で「本来の自分」と言っておきましょうか。

その本来の自分は、そのまんま素直に
感じたように感じ、
思ったように思い、
考えたように考え
動きたくなったら自然と行動しているような
そんな自分。
作っても装ってもいない
素の自分。

ただ、いのちとして
ここに存在している自分。

この自分は
植物でいったらタネや球根みたいなものだから、
いのちそのものであり
伸びようとする力をすでに持っおり
すでに何の花が咲くのかの設計図もちゃんとある。

そのまま生かして、伸ばしてあげれば
なんの無理もせずにいのちいっぱいに咲いてゆく、
そんな力を秘めている。

それが「本来の自分」という方。

「えー、そんなのないよ。わかんないよ。」
という人も
今はわからなくてもいいから。
へー、あるんだーと思っといてください。

そして、もう一つの方は「プログラムの自分」

いのちというまっさらな存在のまわりに
ウロコのようにいっぱいついた
想念や価値観や、解釈や判断や、対策や対処や
それら全部含めた、思い込みや信じ込み。

私たちは生まれて育つ中で
いやおうなしにそういうプログラムが
自分の中にザバーーッと入ってきて
自分でもそれをドンドン信じて呑み込んで
「本来のいのち」のまわりに
びっしり、みっしり、がっちり
プログラムが構築されてしまうんです。

それはいろんな定義や条件や
論理によってできています。

「◯◯とはこういうものだ」(定義)
「◯◯しないと〜〜、◯◯でないと」(条件)
「◯◯がこうなら、◯◯になるのだ」(論理)

などなど。

それらは、私たちが生まれたその社会で生きていくために
身につけるべきとされている
「自分を動かす仕組み」です。

だからプログラムなんです。

そして、やっかいなことに
私たちはそれをこそ「自分」だと思い込むのです。

これを「プログラムの自分」といいます。

ほとんどの人が
大人になるころにはすっかり
このプログラムのことを自分だと思い込んでいます。

そして、この
プログラムの自分の方が大事になり
いつでもプログラムの自分を優先し
プログラムの自分でもって
他人に、世の中に対処していきます。

本来の自分などというものには目もくれず
どうでもいいものとして放っておいたり
存在を忘れてしまったりします。

さらには、本来の自分の方を
悪いもの、やっかいなものとして嫌って
「消そう、なくそう」としていることさえよくあります。

さて、最初のお題、

生きることが苦しいとしたら
それは、今の自分が自然な状態ではないというサイン。

これはつまり
プログラムの自分をあまりに自分だと思いすぎて
プログラムの自分ばかりが自分を乗っ取り
本来の自分が死にそうになっている・・・ということ。

その苦しさは、
亡き者にされそうになっている本来の自分
必死でもがいている苦しさです。

「私も生きたい」と言って
もがいている苦しさです。

プログラムの自分本来の自分を踏みにじって
いくらでも無理を重ねます。

本来の自分が出てきそうになると
ムキになって責めて、叩いて、潰しにかかります。

本来の自分を隠すためなら
いくらだって外へ向かって
演技をして、取り繕って
別人のような顔を作ります。

そうしないと生き残れないと思っているからです。

プログラムの自分とは
対・他人、対・世間 のためのプログラムですから
そうでないと
他人に世間に受け入れてもらえないと
信じ込んでいます。

本来の自分なんて見せたら
他人にも世間にも嫌われて生きていけなくなると
信じ込んでいます。

だから、こわくてプログラムをやめられないのです。

しかし、プログラムはそもそも
いのちを持っていません。
それは後から後天的に
いのちの周りに張り付いたものの数々だからです。

平たく言えば、プログラムとは
無数の他人が作った、そして自分の恐れが作った
単なる「考え」の集積です。

いのちが宿っているのは、
種であり球根である本来の自分の方です。

こちらこそが、生きるべき本来の自分なのです。

その生きるべきいのちである本来の自分
あまりにもプログラムの自分に押しつぶされ
ないがしろにされ
亡き者にされようとしている。

その苦しさ、しんどさこそが
今感じている
「生きることの苦しさ、しんどさ」です。

この苦しさ、しんどさの原因は
「あの人」や「この人」
「あの仕事」や「この職場」
「あの環境」や「この状況」
だと見えてしまうかもしれませんが、

それは本来の自分
「苦しい」と サインを出すためのネタであり
キッカケにすぎません。

そのことをキッカケに
「苦しい」とサインを出すことによって
「あれ?なんかおかしいな?」
と気づいてもらえたら・・・
という望みをかけて
本来の自分は「苦しみ」という形で
サインを出しているのです。

そういう時に
自分以外の他人や状況を変えようとしても
根本的な苦しさは
解消には向かわないでしょう。

たとえ一瞬、場所や舞台設定を変えて
一時は気分が変わったとしても
また同じような苦しさを味わうことになるでしょう。

「やっぱり人生は苦しくてしんどい」という
同じ結論に至る可能性も高いですね。

そもそも、根本的に苦しさを訴えているのは、
プログラムの自分に押さえ込まれて
息を止められそうになっている
本来の自分なのです。

その本来の自分を救いにいかなくては。
そのいのちを生かしにいかなくては。

そのことこそが、待たれています。

そのためには、
あまりにものさばったプログラムの自分
ストップをかけて
その横暴をやめさせることです。

プログラムの自分が自分自身ではないことに
気がついてゆくことです。

プログラムの自分から
本来の自分へと
主導権を奪回し
人生の主人公を交代させることです。

本来の自分の存在を認め
言っていることに耳を傾け
望むことを実現させてやることです。

本来の自分が伸びようとする方向へと
伸びることを許可してやることです。

プログラムの自分から
本来へ自分へと
「自分」という存在のリアリティを
移行させていくことです。

そんな歩みを重ねていった時
あれほどしんどかった苦しみが
いつのまにか終わっていることに気がつくでしょう。

そして、
プログラムの自分で生きていた時には
まったく想像もできなかったような
安心で楽な世界が
今いるこの場所にあったことを知るでしょう。

 

 

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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