自分にOKを出して前に進む!

前に進むために、過去の感情のもつれをほどく

 Portrait of a Russian Blue Cat

■結局は、幼少期
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無意識の思い込みであり、思考のプログラムである「ビリーフ」。
これが、自分の知らない間に自分に限界を作っていたり、
苦しい思いをさせていたりする・・・という考え方を、
このブログでもずいぶんご紹介してきました。

私のビリーフ・ワーク個人セッションでは、
その方のお話をうかがいながら、
「どんなビリーフが、妨げになっているんだろう?」
ということを探っていきます。

そんなプロセスの中で、ほとんどの場合、
たどりつくのは「幼少期」なのです。
ビリーフは明らかに今現在「発動」しているものなのですが、
その元にあるのは、やっぱり過去、幼少期の親との関係なんですね。

結局、そこか。
心の話になると、やっぱりその話か。
今どき、あいかわらずそこなのか。
まだ、フロイトのようなことを言っているのか。

という見方をする方も、いらっしゃるかもしれません。
私自身も、そういう見方、すごくわかる一面もあります。

現代は、多くの心理療法のメソッドの中でも、
幼少期などの「過去」をひっぱり出さず
「今」だけにフォーカスする手法もありますし、
私もそういう手法はわりと好きな方です。

でも、やっぱり。
実際に、多くのクライアントさんに向き合うと、

結局、やっぱり、そこ。
幼少期。親。家族。

なんですよねえ。
私が意図的にそこに持っていこうとしているつもりはないにもかかわらず、
やっぱり、クライアントさんご自身から出てくるのは、そこなんです。

やっぱりねえ、
それは、古いとか新しいとかじゃないんですね。
人間として生まれて生きる以上、
その精神の基礎を作るのは親や家族との関係性であり、
それがガッチリ作られるのが幼少期なんだっていうことは
普遍的な法則なのかもしれません。

■「感情のもつれ」とビリーフの関係
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「人は感情の生き物」と言われたりします。それだけに
「感情のもつれ」というものがあると、すごく苦しいです。
心の奥に「感情のもつれ」を持ち続けていると
いつも心が重かったり、ささくれていたり、
虚しくてたまらなかったりします。

こういう状態で、
やりたいことをやりましょう!
夢と目標を持ちましょう!
前に進みましょう!
と言っても、なかなか本当の力は出せないのです。

そして、ビリーフ(思い込み・思考のプログラム)というのは
この「感情のもつれ」が原因で生じていたり、
あるいは、ビリーフを元にして
ますます「感情のもつれ」が増大したり・・・というふうに、
両者セットになって、毛糸玉がこんがらかったようになって
心の中に存在しているかんじなのです。

だから、今現在「発動」しているビリーフにだけフォーカスして
それを外そうとしても、
感情がもつれたままだと難しい場合があります。
「感情のもつれ」をたくさん持ってらっしゃる方の場合、
ビリーフに取り組む前に、
まず感情の方から整理していく必要があると、
実際に私がセッション経験を重ねる中でわかってきました。

その「感情のもつれ」の大元が、
やっぱり「幼少期・親との関係」にあるんですねー。
「そう習ったから」とか「そう言われているから」ということを超えて、
私自身が実際にクライアントさんと接して、
そして自分自身の自己探求の中で、ほんとにそう思いました。

やっぱり、そうか。
結局、そこか。
というのが実感です。

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■完璧な親はいないから
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幼少期というのは、親に完全に依存している時代です。
非力な子供にとって、自分の存在は親しだいなのです。
親イコール世界でありすべて。

そして、幼少期はとても感受性が強い時代です。
その分、理性や知性はまだ発達していませんから、
親の言葉や態度、それ以上に
言わない言葉や、見えない空気のようなものまで
子供は敏感に感じ取り、
自分なりの解釈をして大きなショックを受けたりもするのです。

特に虐待などを受けたわけではない、わりと普通に
平和だったような気がするお家の子供であったとしても、
ちょっとした親の言動や
親にしてみれば「そんなつもりじゃない」ということにまで
過剰な解釈をして傷ついたりしてしまうのです。

なおかつ、神さま仏さまのように完璧な親はいませんから、
親だって自分自身の「歪みや傷つき」をいっぱい持っています。
それを無意識に子供にぶつけたり、押しつけたり、縛ったり・・・
子供にとって理不尽な言動もたくさんしてしまうのです。

それゆえに、感受性だけで親に依存しきっている子供は、
多かれ少なかれ、いろいろな形で
傷つき体験というのをすることになります。

これはしょうがない。
もう、人類代々の連鎖と宿命ですから、しょうがないんです。
親がいけないとか、未熟とか、親さえ気をつければ・・・とか、
そういう問題じゃなくて。
人間とはそういうもんだと受け入れるしかない現実です。

ドロドロ、グダグダの親であっても、そう。
そういう親だって、傷ついたまんまどうにもなってないんだから
しょうがない。
また
「自分はちゃんとしている。一生懸命よくやっている。」
と思っている親であったとしても、
「ちゃんとしている人」ゆえの盲点、というのがまたあります。

こちらを立てれば、あちらが立たず。
光あれば影あり。

神さま仏さまじゃないんだもの。人間だもの。
しょうがないですね。

■幼少期の「感情のもつれ」は大人になっても生き続ける
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それを前提とした上で、だから幼少期の子供には
それぞれの傷つき体験があります。
それが、さきほど書きました
「感情のもつれ」の原体験にもなります。

お母さんは〇〇してくれなかった!
お父さんに〇〇された!
もっと〇〇してほしかった!
なんで〇〇してくれなかったの!?
〇〇したかったのに、なんでさせてくれなかったの!?

という怒りが、原点にあります。
そして

わかった。そんな自分は愛されてないんだな。
自分なんかいない方がよかったのかもな。
だから、自分は〇〇な存在なんだな。
こんな自分は〇〇しちゃいけないってことなんだな。

と、自分に関する何かを「了解」してしまうのです。
大人からすれば
「そんなつもりはない。そこまで言ってないってば・・・」
と思うようなことまでも、子供は真剣に「学習」して
生きるルールとして取り込んでいってしまいます。
これが、自分を動かすプログラムである「ビリーフ」のはじまりです。

■「感情のもつれ」をほどくには
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感情がもつれたままの子供の自分が
大人になった私たちの無意識レベルに生き続けています。

「もう大人になったんだから関係ない」と思いきや、
気づかないレベルで私たちの感情を動かしているのが
この内なる子供だったりします。

この「感情のもつれ」を無意識に持ち続けていると、
大人になっても、違う状況や舞台設定や登場人物で、
同じような感情がなんどもなんども再生産されることがあります。

その時は
今の自分がその状況で、その相手に感じた感情だと思っていても、
よくよく考えてみると、
小さかった昔に感じた「あの感情」の繰り返しであることは
非常によくあることです。

そのような「感情のもつれ」をほどくには、
ちゃんとその時の感情を表に出して感じてあげて、
今の自分自身が
「そうだったんだね、わかったよ」と言ってあげることです。

自分がわかってあげてなかったから、
過去の感情の方はいつまでも
「わかって!わかって!」と言って出てくるのです。
今の自分がみつけて
「そうだったんだね」とちゃんと認めてあげたら
自然に蒸発していってくれます。

そのためには
「そんなふうに感じちゃいけない」とか
「こんなこと言っちゃいけない」とか
感じる前に否定しないこと。
「こんなことを思っている自分は悪い人間だ」などと
自分を裁かないこと。

■怒ってる自分がいてもいい
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つまり、その「感情のもつれ」の根本にあるのは
ぶっちゃけ「親に対する怒り」なんです。

私たちは、小さい頃から、けっこう親に怒ってます。
積もり積もった怒りっていうのが、実は、誰にもあるものです。
自覚はなかったとしても。

もちろん、ほんとは
「お父さんお母さん大好きで、愛してほしくてたまらない自分」
ていうのも本来います。
けれど
「怒っているもう1人の小さい自分」
がいても当然なのです。どっちも本当の自分。

それを、苦しいほどハッキリ自覚できる方もいれば、
まさか自分がそんなこと!と思いもよらない方もいると思います。

なぜなら
「自分を育ててくれた親に、怒ってるなんて、
 そんなこと思ったらいけない!」
「そんなとんでもないこと思ったらバチが当たる」
って、無意識のストップがはたらくから。

親に対して怒りを感じそうになることを、無意識にササッとかわして
「自分がいけなかったんだ」って、
自分を責めることに「振り替え」してしまう人もけっこういます。
これをやっているのが「自己肯定感」を下げる一つの要因でもあると
私は思っています。

本当はあるものをないことにしてしまうことを
心理用語では「抑圧」といいますが、
これをやってしまっていることが
いろんなことをこじらせる原因といってもいいでしょう。

親は尊敬しなければ。大切にしなければいけない。
親孝行しなければいけない。感謝しなければいけない。

という、常識や道徳みたいなものがあります。
それは確かに正しい。
そうできれば、それはすばらしいでしょう。

でも、これは私の主観ですが、
それって、さまざまな精神的成長を経た末に
最終的に、心からそうなっていくものなんだと思います。
そうしようとして、がんばってできるものじゃない。

だけど、その境地に至れるのはほんとのところ、
「いろいろあって一巡りした人」ではないのかな、って気がします。
その途上にある人間は、そればかりじゃないのが現実です。

わかっちゃいるけど、恨みつらみはテンコ盛り。

だったりする方も多いのではないでしょうか?

いいんですよ、それで。
それ、みんな普通だから。
そこを認めていいんですよ。

今感謝できないんだったら、無理に「感謝しなくちゃ!」なんて
思わなくていいんじゃないでしょうか。
それより先に、取り組むべきことがあるってことだから。

親に対してマイナス感情があることは、けっして
あなたが親不孝者であることを意味するものではありません。

親に怒ってる気持ち、あっていいんですよ。

だって、ちっちゃい自分はホントに
ヤだったし、辛かったし、寂しかったし、苦しかったし
くやしかったし、腹立ってたわけだから。

それ自体に「いい」も「悪い」もない。
その時の自分はそうだったんだもん。

恨んじゃうほど、辛かった気持ち、
くやしかった気持ち、悲しかった気持ち、
まず自分がわかってあげましょうよ。

それは、今実際にいる親、
リアルなその人にぶつけなくていいんです。
ていうか、それはやめましょう(笑)
それをやると、ますます深みにはまって傷つくことになります。

あの時の自分を、今の自分がわかってあげて
一緒に怒ってあげて、泣いてあげればいいんです。
それで終わりです。

これは、私たち自身の「心の中にいる親」との関係のことです。
私たちの「心の中の子供」が「心の中にいる親」に対して
本当に感じていたことを、ちゃんと感じてあげる。
今ここにいる、大きな自分が感じてあげる。
そこがポイントです。

本当に感じていることを、リアルに、本当に感じてあげたら
不思議と「もつれ」は自然に解消していきます。
だから、感じても大丈夫。

ただ、これは人によって傷の深さも色々ですから、
一人で向き合うにはあまりに重すぎるものを背負っている方もいます。
そういう場合は、無理せず
専門家の助けを借りることをお勧めします。

そして、その道のりは、ほんとうに少しずつ
コツコツ進んでいくものだと思ってください。
一日で一気に解消!とか無理ですからネ。

コツコツと、自分に向き合うプロセスをたどる中で
いつのまにか
親に対する怒りや恨みは静まって、
ただ、普通の、年とった近しい人として
受け止めている自分に気がつくようになるでしょう。
そうなってやっと
本当の感謝というのが自然とわいてくるのかなって思います。

そして、あの頃の親が
自分らと変わらない普通の
20代や30代のにーちゃん、ねーちゃんで、
そのまた親から「〇〇してくれなかった」とかなんとかかんとか、
いっぱい傷ついて、
でもそんな自分に向き合う方法も知らないで、
迷いながら一生懸命、彼らなりにやっていたんだな、ってことにも
合点がいくようになるでしょう。

■過去を完了させる
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前回の記事に書きました「人生の棚卸し」とは、
こういう作業も含むものです。
参考:前回の記事→
「四十にして惑わず」の本当の意味とは? 40代を考える

こういうふうに、過去の感情のもつれを整理することを、
「未完了の過去を完了させる」とか
「過去を過去に置いてくる」とか
「心のトゲを抜く」とかの言い方をすることもあります。

「もう終わったことだからいいじゃん、今さらそんな。」
ではないんですね。

「問題は、これからどうしていくかであって、
 過去がどうとかこだわってもしょうがないでしょう。」
ところがどっこい。

無意識レベルで過去にこだわっているからこそ、
現在、前に進めてない、ってこと、
大いにありありなんですね。

意識の上では終わったつもりでも、
無意識レベルの心の中では
もつれたまんまで全然終わっていない場合があるから
あなどれません。

その過去の「未完了・トゲ」が確実に現在に影響して、
現在の自分が思うように生きることを制限していたり、
ストップをかけたりしている可能性は十分にあります。

これからどうしていくかに真剣に向き合おうするならば
前に進むためにこそ、
過去の感情のもつれをほどく、という作業が
有効になるケースはとても多いです。

過去の感情とビリーフとは、複雑に絡み合っています。
感情のもつれをほどき、ビリーフをみつけて手放す。
丁寧にやっていくたびに、自分の中がクリアーになってきます。

それに向き合って、少しずつほどいていってあげる作業は、
ほかならぬ自分自身を本当に大切にしていくこと。

大切な存在として自分自身を取り戻してゆく
かけがえのない歩みになっていくのだと思います。

 

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