次の扉を開ける鍵は「感情を感じること」

ビリーフだけではない、もう一つの観点

このところ、ビリーフにばかり注目した記事が続きました。

ビリーフとは

私はこういう人、私は〇〇だ、人間とは〇〇だ、

〇〇でなければいけない、〇〇するべきだ、〇〇になってはいけない

・・・などの、自分と他人と世界に対する、自分独自の解釈やルールであり、生きる上での基本プログラムです。

実は、それとは別にもう一つ、心の探求をする時に、重要な観点があります。

それは、感情。

感情とは、つまり、感じている気持ちです。

うれしい、楽しい
ワクワク、イケイケ
安心感、充実感
解放感、ゆったり感、

悲しい、寂しい、悔しい
ムカつく、許せない、
不安、恐怖、絶望感、虚無感・・・などなど。

心に関わるセッションをやっていると、ビリーフもとても重要なんだけれども、もう一つの柱として感情というものも外せない時があります。

なぜなら、「人間は感情の生き物」といわれるように、人間にとって感情は生きるエネルギーと直結しているものであり、そのエネルギーの流れの滞りが色々な問題やストレス、限界を作っている原因だったりするからです。

何年も前の感情のしこりがビリーフを生み、ビリーフがまた感情のしこりを強化して、無限ループのような状態になっていることもあります。

実際、ビリーフに取り組む前に、ある程度感情の整理と解放のプロセスを経た方が、ビリーフ解放がスムースにいくというのが、現在の私の経験からいえることです。

現代人は感情が苦手

ところが、私たちはけっこう「感情」というものが苦手です。

「感情的になるのはよくない」とか「それは感情論」とかいう言われ方をされることもあるせいか、

合理的でない、あまり役にたたないもの、何か得体のしれないもの、冷静な判断をおびやかすもの、レベルの低いもの、ドロドロしたもの、危険なもの、恥ずかしいもの、出してはいけないもの・・・

のようなイメージをなんとなく持っていたりします。

たしかに、感情そのままにブチまけているような人を見ると

「あれをやっちゃイカンでしょ。迷惑だし。建設的じゃないし。」

と思いますよね。

それはその通りだと思います。出せばいいってもんじゃない・・・。

人との関係を壊したり、無用な傷つけ合いを避けるためにも、感情をそのまま出すことは控えることを覚えていくのが私たちですが、

「出すことを控える」だけにとどまらず、それ以前に私たちはしばしば「感じてないことにする」ということまでやってしまいます。

これがクセモノ。

ほんとは感じていることを、「別に感じてない」とか。

他人に対してそううそぶくのではなく、そもそも自分自身に対して「だってホントに感じてないもん。大丈夫だもん」て思ってたりとか。

ホントはそう感じる自分にすかさず
「そんな風に思っちゃダメだ」
とか
「そんな風に感じるあんたがおかしい」
とかダメ出しして、
あわててそう思わせまいとしたりとか。

あるいは、感じそうになる前に、別のことに気をそらしたりとか。

本当に感じている感情ではない、別の感情にすり替えたりとか。

そうやって私たちは「自分が本当に感じている感情」にフタをします。

そして、その上から幾多の「思考」で武装して自分を納得させようとします。

そうして、本当は自分がなんだったのか、どうだったのかわからなくなります。

エネルギーはどんどん落ちていきます。

なんとなくいつも不満足。
なんだかやる気が出ない。
活力が出ない。
何か物足りない。虚しい。
これでいいはずなのになぜ?

いつか、そんな限界にぶち当たって、本気で考えざるをえない時を迎えることが、人生にはあったりします。

鍵は、感情

そんな時、「自分が本当に感じている感情」を見つけ出してちゃんと感じてあげることが、突破口になります。

感情を感じる。

自分の感情を感じることは、実は怖いことなのです。

なぜなら「感じたらイケナイ!」と思って自分が禁止してきたことだからです。

禁を破ったらたいへんなことになるに違いないと思うからです。

しかし、「禁を破ったらたいへんなことになる」と言って禁止している自分、というのは、心理用語でいうと「エゴ」の側。

「今まで通りでいたいよ〜。変わらなくていいじゃんよー。と言っている小さい・昔の自分です。

その声は「おまえには無理なんだよ。お前は無力なんだよ。」とも、ささやいています。

これからもっと自分の力と可能性を広げて生きていきたい、と願い

自分にはもっとパワーとエネルギーがあるはずだと信じる

「進みたい・新しい自分」は、そのエゴの声を破ったところにいます。

心の旅をして、本当の感情を探しにいって、それを見つけた時、

まるで、迷子になっていた自分の一部を見つけて「ここにいたのか!!キミだったんだね!」と
愛おしい気持ちになります。

それこそが、本当の自分だったことが、涙とともに腑に落ちる・・・そんな感動的な瞬間があります。

そうやってみつけた本当の感情は、ちゃんと感じてあげて、あなた自身が「そうだったんだねー」とわかってあげれば、自然と蒸発して、キレイなものに変わっていきます。

ちゃんと見て、感じてみたら、恐れていたほどコワイものでなかったことがわかるのです。

むしろ、けなげで愛おしい自分の一部であったことがわかります。

ビリーフ、感情、本来の自分

そのように、自分の感情をちゃんと感じて、感情の滞りをキレイにしていくこと。

そうすることで、自分の本来のエネルギーが妨げられることなく流れてくるようになります。

そうなれば、自分は本当はどうしたいか、どうしていったらいいかはそれ自身が判断してくれるし、直観や確信として教えてくれます。

それこそが、信じるに値する自分自身の内なる声であることに確信が持てるようになります。

それが「自信」であり「自己肯定」になっていくのです。

ビリーフと、感情と、本来の自分。

この3つの側面の探求が、心の領域を変えていく大きな柱ということです。

ではそのために、具体的には何をしていけばいいのでしょうか?

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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