癒しで終わらないセラピーの可能性

hozuki

■師匠は”あけみちゃん”

ちょっぴり昨日の続きです。
今回私が行ってきた「高野山リトリート」は、私のセラピーの師匠である岡部明美さんの研修会です。
岡部さんは、ベテランのカウンセラー/セラピストであり、近年は経営者の研修や社内研修などにも力を入れていて、単なるセラピストという枠には収まらず、一人の人が変わり→会社が変わり→社会が変わり→時代が変わることまで視野に入れたダイナミックな活動をされている方です。

岡部さんはあえて「先生」と呼ばれることを避けて皆に「あけみちゃん」と呼ばせているので、私もあけみちゃんと記しますが、そんなあけみちゃんの「カウンセラー/セラピスト養成講座」で、私はカウンセリングのイロハから各種心理セラピーのスキルと応用まで学びました。そして、なによりもセラピストとしての在り方と心構えという言外の智慧と深みを、いつもその姿勢から学ばせてもらっています。
あけみちゃん卒業

写真は2012年、8ヶ月間の講座の修了式であけみちゃんと。
私の顔が若干ひきつっているのは(笑)、泣きそうになっているのをこらえているからです。

養成講座修了後も、受講生仲間同士しょっちゅう自主トレと称してセッションの練習会をしたり、全国各地であけみちゃんが行うワークショップや研修にアシスタント参加したりして、実践力を磨く歩みは続いています。
その一つとして、今回の高野山でも私たち卒業生が5人ほどアシスタントとして参加していたわけです。

■愛あふれる「獅子の崖落とし」

師匠としてのあけみちゃんの太っ腹なところは、そういう講座卒業生である私たちに、一般参加者の方々の小グループでのカウンセリング・セッションを任せてくれること。
以前はそれをあけみちゃん一人でやっていたので、おのずとその対象となり得る参加者の方もごく少数になり、あたった人は超ラッキー!みたいなかんじになります。
しかし、アシスタントがセッションを担当できるようになると、自分に向き合いたくて自分を掘り下げたくて来ている参加者の方にしてみれば、セッションを受けられるチャンスは何倍にもなるわけで、結果として皆さんの満足度もアップすることになります。

もちろん、お金を払って参加している方々にセッションするということは、大変責任を伴うもの。やはりある程度満足のいく着地をしないと、せっかく来て下さった方々の期待を裏切ることになります。
それを承知で「最後は私が責任を取るからやってごらん」と、ドーンと預けてしまえるその度量の広さ。
それでありながら、弟子のセッション中、各グループを見回って「ここは!」というタイミングで的確にサポートを出す細やかさ。
かと思えば、手こずって途方に暮れ、上目遣いに助けを求めるアシスタントを、あえて無視して自力で歩かせる厳しさ(泣)・・・

これは別名「獅子の崖落とし」(笑)とも呼ばれていますが、それだけに、どうにかこうにか這いずりながら崖を登ってきたあかつきには、一段と力がついている、というわけです。
おかげさまで、これまでそのようなセッションで大失敗ということは私も経験していません。相手の方々それぞれの形で、発見やスッキリや癒しのプロセスが訪れ、笑顔で終わることができた時には、私にとっても心から嬉しい体験となるのです。

■前に進みたいのに進めない理由

そんな師匠・あけみちゃんが、今回の高野山で語った数々の言葉の中から、私が一番しびれた一言を、自分の記憶のためも兼ねてシェアしたいと思います。
言葉そのものというより、内容を私の記憶でまとめ直したものなので、私の解釈も若干入っているかもしれません。

「自分が本当に願っていることをやりたい、始めたい、前に進みたい」
そう思うのに
「怖い、どうしても進めない」・・・・そういう時。
確かに、進んでしまったら、思わぬことや、色々な事態は起こってきます。
何かを始めたら、絶対にそういうことは起こってくるんです。
そして、その起こってくることが怖い・・・んだよね?
そうかもしれない。
でもね、実は、もっと心の奥で、
「その起こってくることに対して、
対応したり、切り抜けたり、なんとかする力が自分にないんじゃないか・・・」
「自分は無力、自分には無理・・・」って。
そういう、自分の力を信じられてない・・・
そのことが本当の怖さなんじゃないだろうか。

すごくないですか?
しびれましたよ、私は。
そうそうそう。
「ああなったら、こうなったら」って、
まだ起こっていないことを想像して不安になってるけれども、
もし自分の力を信じられていれば
「ああなったとしても、こうなったとしても、自分はどうにかできる。」
「まあ、どうにかこうにか、やればなんとかなるでしょ。」って思えるし、
そう思えたら、もうそれほど怖くはないはずなんです。

てことは、みつめるべきは、
自分が自分自身を信じられているかどうか。
自分で立ち、自分で引き受け、自分で歩く覚悟があるかどうか。
自分で自分の人生生きると、肚を決めているかどうか。
そこですよね。

私は、それ、幸せになるかどうかのものすごい大きな鍵だと思うんです。
たいへん共感するとともに、その核心を突いた視点に感動しました。

■癒されて終わりじゃない。天命使命の実現へ

そんなふうに、あけみちゃんの仕事は、その人の本当の可能性・本来の力・その人が果たすべき天命使命をその人自身が見出して、現実を生きてヴィジョンを具現してゆくことができるよう最大限にサポートしていくという、セラピーを超えてコーチングやメンターのはたらきにまで及んでいるのです。

カウンセリングやセラピーというと、一般的にはなんとなく「病んだ人、傷ついた人、弱い人」が癒しを求めてくるところ・・・というようなイメージがあるかもしれません。けれど、セラピーの可能性というのはそこに留まらないのです。

確かに、過去の傷に向き合って癒しが必要な段階というのもあります。
けれど、「癒されました、楽になりました〜」で終わりじゃないのです。
癒されたのなら今度は、じゃあどうやってあなたの力を世の中の人達に分かち合っていくのか。その命、何に使うのか、という「使命」を生きるところまでいかなければ、その人自身を生きることにならない・・・・・
そういう姿勢が、あけみ流のセラピーだと、私自身は受け取っています。
だからこそ、多くの経営者やリーダー層から絶大な支持を受けているのでしょう。

そして、そのように社会的に影響力のある方々が、セラピーという形でご自身に向き合い、ご自身を愛し、周りの方を愛し、天命使命というヴィジョンを描いて、その可能性を最大限に発揮してゆかれるなら、確実に世の中は一歩ずつ良くなるはず・・・私はそう信じられる気がしています。

そんなあけみちゃん流の、セラピーを超えた「ヴィジョンワーク」とでもいうべきパワフルな仕事に共感し、私はこの人を師としているのです。
私の場合は音楽というツールを使う点であけみちゃんとはちょっと違うけれども、そのセラピストとしての姿勢とみつめるゴールは、まさにそうありたいと願うところ。

私ができる自分のスタイルのセラピーあるいはヴィジョンワークが
自分の足で人生生きて、自分の可能性をいっぱいに開いて、
人に世の中に少しでも貢献したい・・・・そんなふうに願う方々に、
届いてゆけばいいな、と願っています。

岡部明美ホームページ

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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